「参加する気満々で…」 20歳の高橋宏、シャンパン“禁止”に無念「水飲んでました」
日本では成人も…米国ではお酒は21歳からという“壁”
日本代表「侍ジャパン」が21日(日本時間22日)、米フロリダ州マイアミで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦で米国を3-2で下し、3度目の世界一に輝いた。20歳の高橋宏斗投手(中日)は、決勝でも5回に登板して1回無失点。ただ米国との成人年齢の違いに阻まれ、試合後のシャンパンファイトには参加できなかった。「参加する気満々で、ゴーグル着けていたんですけど……」と悔しそうだ。
高橋宏は、シャンパンファイトの直前になって、マネジャーから参加できないと告げられたのだという。「ゴーグル着けていたんですけど、アメリカは(お酒が)21歳と言われて……。水を飲んでいました」。歓喜の輪に加わり切れず、無念の言葉を残した。その場にはいたものの、お酒がかからないように注意し「最後にみんなから水をかけられました」。3年後のWBCに向けて「中心になれるように」と決意を強くした。
トラウトからスプリットで、ゴールドシュミットからはストレートで三振を奪い、一躍世界の注目を集めた。ただマウンドに上がる前は「足が震えてヤバかった」のだという。「落ち着く暇なく終わったので、誰とやっているとか、頭が回っていなかった。トラウトさんとやっている時も頭回っていなかった」と無我夢中のマウンドだった。
超一流が、全力でプレーするのに心も震えた。「1試合にかける思いがこれだけ強いというのはなかった。ドラゴンズではCSにも出ていませんし」と日本では得られない経験を積んだ。日本に帰ればプロ野球のシーズンが待っている。「ドラゴンズでシャンパンファイトに参加できるように頑張りたい」と力を込めた。
(Full-Count編集部)