「絶対に譲れない」帰国2日で即出場したワケ 西武山川、歓喜で味わった“悔しさ”

ソロを放った西武・山川穂高【写真:宮脇広久】
ソロを放った西武・山川穂高【写真:宮脇広久】

WBCで感じた「喜び」と「悔しさ」

 山川はWBCの感想を聞かれると「野球というスポーツの力を感じ、こんなに応援してもらえると感じることができてよかった」と喜んだ。その上で「もう少し(試合に)出たかったという悔しさと、周りがみんな打っていた中で、あの立ち位置は仕方がなかったという思いが半々」と複雑な胸の内を明かした。

 準決勝のメキシコ戦では、2点ビハインドの8回1死二、三塁のチャンスで甲斐拓也捕手(ソフトバンク)の代打で登場。1点差に迫る左犠飛で、9回の逆転サヨナラ勝ちへつなげた。ただ、WBC本大会7試合中、出場は3試合で、スタメンは1次ラウンドのチェコ戦のみ。5打数1安打2打点(2犠飛)で、正一塁手の座を岡本和真内野手(巨人)に譲った格好だった。

「僕が打ちまくったとしても、優勝できなかったら意味はなかった。僕も調子が悪いわけではなかったけれど、同じ一塁を守る岡本、牧(秀悟内野手=DeNA)がガンガン打っていたので、出られないのも仕方がなかった」と振り返るが、大会前の壮行試合・強化試合で15打席連続無安打のスランプに陥ったことが本戦で出場機会に恵まれなかった一因で、不完全燃焼の部分も当然あった。

 満足しきれなかったからこそ、休む気になれないのかもしれない。「今年も本塁打王は必ず取ります。それによってチームも優勝に近づくと思うので、絶対に譲れない。そこはWBCの結果と関係なく、変わりません」と強調する。日本を代表する長距離砲の実力は、ワールドクラスであることを証明してみせる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY