メジャー評価“爆上げ”も…今永のリアルな自己評価「通用した瞬間があったと思えない」

米国戦に先発した侍ジャパン・今永昇太【写真:Getty Images】
米国戦に先発した侍ジャパン・今永昇太【写真:Getty Images】

WBC球で自己最速154キロ…関係者断言「メジャーの評価は高い」

 続けて「アピールができたとは、僕は一切思っていません。アメリカの打者に対して、自分のボールが通用した瞬間があったとも思えない。世界は広いし、強いなと感じました」と言うが、メジャーの評価は本人の認識よりも高いようだ。

 WBCでの投球を分析したメジャー関係者は「球速だけでなく、投球の回転数などの数値が抜群でした。普段のレギュラーシーズンと変わらず、メジャーのボールへの順応性も実証した。メジャー各球団の評価は高いはずです」と断言するのだ。

 それでも「世界一は取れましたが、僕自身が他を圧倒して何かを成し遂げたわけではない。むしろジャパンに集まったみんなのルーティンや野球に対する真摯な面を見て、自分の物足りなさ、やるべきことが見えた。これから野球人生が終わるまで、それを意識してやっていきたい」と浮かれたところは一切見せない。

「(DeNAの)三浦(大輔)監督からは、しっかり準備してからでいいと言われているので、今のところ(レギュラーシーズン登板の)メドは立っていない」が、DeNAのエースとして、改めて世界に名前を轟かせる活躍を期待したい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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