倒した国から祝福殺到「おめでとうチャンピオン」 侍Jとのリスペクトが生んだ強い絆

侍ジャパンと対戦した豪州、チェコ、イタリア、メキシコ(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、Getty Images】
侍ジャパンと対戦した豪州、チェコ、イタリア、メキシコ(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、Getty Images】

チェコ、豪州、イタリア、メキシコ…互いをリスペクトする国から祝福が殺到

 6年ぶりに行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が日本国内で熱狂を生み出した裏には、日本代表「侍ジャパン」が戦った各国との暖かい交流があった。東京での1次ラウンドでは、チェコや豪州の代表が“憧れの”日本代表に全力で挑み、お互いをたたえ合った。そして日本代表が優勝を果たすと、戦ってきた国や選手から数々の祝福が寄せられた。

 チェコ代表で主将を務めたペテル・ジーマは自身のツイッターに「米国の強力打線を封じる日本の投手陣、見事な試合だった。おめでとう日本!(WBC優勝は)ふさわしい。東京ドームでフィールドを分かち合えて本当にうれしいよ」とつづった。

 チェコと日本代表は、この大会ですっかり交流を深めた。佐々木朗希投手(ロッテ)は死球を与えたウィリー・エスカラ内野手にお菓子を差し入れ。大谷翔平投手(エンゼルス)から遅球で三振を奪ったオンドレイ・サトリア投手は大喜びで写真を撮った。大谷も米国入りする際にチェコの帽子をかぶるほどで、“絆”の強さを感じさせた。

 また、東京都府中市での合宿中から、ラーメンなど日本文化に親しむ姿が報じられてきた豪州の野球連盟も「WBC制覇の日本、おめでとう。勝利を日本のみんなと楽しんで。世界一に値する」とツイートしている。

 準々決勝で対戦したイタリア野球ソフトボール連盟からも「パワーとマジック。(日本へ)おめでとう」。そして準決勝で死闘を繰り広げたメキシコ野球連盟は日本語で「おめでとうチャンピオン」とつづった。

 メキシコ代表のベンジー・ギル監督が日本に敗れた後「日本が勝ちましたが、今夜の試合は野球界にとっては勝利を収めた」と語ったように、全世界的な野球の普及振興という主催者側の狙いにも大きな進歩が見えた今大会。日本と各国の間に生まれた絆は、今後どのように発展していくだろうか。

【実際の投稿】侍ジャパンと世界との絆…優勝を称えるメッセージが続々と集まった

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