清宮幸太郎は「本塁打争いも見えてくる」 専門家が挙げた一流打者への“条件”
5回の第3打席では惜しい打球が「1球で仕留めることが必要」
注目したのは、1点を返しなおも2死二、三塁で迎えた6回の第3打席。田中将に代わり2番手でマウンドに上がった左腕・鈴木翔が投じた初球のスライダー。完璧にとらえたように見えたが、打球は右翼ポールのわずか右に着弾しファウルとなった。
「左投手は体の側面からボールがくるので、体の開きがどうしても早くなる。あと、ほんの少しだけ我慢できていれば逆転3ランだった。打席の中で甘い球はそうはこない。1球で仕留めることが必要。左投手への対応、準備することが一流バッターになる条件になってくるのではないでしょうか」
今季の清宮は40本塁打を目標に掲げている。並々ならぬ思いでキャンプからアピールを続け、オープン戦でも12球団トップの5本塁打を放つなど、自慢の長打力に磨きをかけている。「彼が目指す40本。本塁打争いに期待できる。そのためにはもう一段階、レベルアップすることを期待したい」と新井氏。
新庄監督が「優勝しか目指さない」と“真剣モード”に入り、ファンの期待もふくらむばかり。最下位からの巻き返しを狙うチームに、清宮の長打力は必要不可欠だ。進化が問われる2023年シーズンが始まった。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)