大谷“相棒”に起きた災難…開幕戦で電子機器が通信障害「悪夢に出てくる」

開幕戦で先発マスクをかぶったエンゼルスのローガン・オハッピー【写真:Getty Images】
開幕戦で先発マスクをかぶったエンゼルスのローガン・オハッピー【写真:Getty Images】

オハッピーは大谷を6回10K無失点の好リード、開幕戦は「現実離れに感じた」

 エンゼルスのローガン・オハッピー捕手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたアスレチックスとの開幕戦に「9番・捕手」で先発出場。昨年9月にメジャーデビューし、この日は初のシーズン開幕戦。大谷翔平投手を6回10奪三振無失点と好リードし、「ショウヘイは素晴らしかった。とても楽しかったし、観客も熱狂していた。国歌斉唱を聞いているときは、(この舞台が)現実離れしているように感じたが、試合が始まってからは野球に集中することができた」と笑顔で振り返った。

 アクシデントを乗り越えた。初回の守備中に電子機器「ピッチコム」が通信障害。時短対策として大谷からサインを出してもらう手法を取ろうとしたが、初回は自ら指で配球のサインを出した。「私のピッチコムが故障してしまった。彼のピッチコムは大丈夫だった。初回終了後に直ったが、初回は半分の球種しか使えなかった。それでも、彼の球種はとても素晴らしいので、乗り切ることができた」と右腕に感謝した。

 大谷の勝負球スプリットとスライダーが効果的だった。「スプリットにとても感心させられた。回を重ねるにつれて良くなったと思う。今夜のスプリットは素晴らしかった。スライダーもとてもよかった。スライダーを中心に配球を組み立てた」と振り返った。「ピッチコムが故障したことは悪夢に出てくるだろう。それが、一番最初に浮かんできたことだけど、1回の守備でシーズンの始まりを感じられたことが一番記憶に残っている」。23歳の若手有望株。初の開幕戦出場で大きな経験を積んだことは確かだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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