球速130キロで全国制覇「あまり速くないのに」 捕手さえ不思議…山梨学院エースの魅力

選抜初優勝を果たした山梨学院・林謙吾(左)と捕手の佐仲大輝【写真:共同通信社】
選抜初優勝を果たした山梨学院・林謙吾(左)と捕手の佐仲大輝【写真:共同通信社】

エース・林が2日連続で完投

「第95回記念選抜高校野球大会」は1日、阪神甲子園球場で決勝戦を行い、山梨学院が7-3で報徳学園(兵庫)を下し、初の選抜優勝を果たした。先発したエースの林謙吾投手(3年)は、全6試合に先発。この日も9回3失点で完投し、優勝投手となった。

 準決勝同様、試合の序盤はボールが先行したが、その後は丁寧な投球を披露した。4回にボークと適時打で2点を先行されるも、5回には自ら左翼フェンス直撃の二塁打を放ってチャンスを広げ、一挙7得点につなげた。最終回、反撃を試みる相手側の応援はひと際大きくなったが、冷静に3人を打ち取り、歓喜の輪の中で右腕を突き上げた。

 6試合で696球を投じる鉄腕ぶりを見せたが「疲れは特になかったです」とさらり。吉田洸二監督は「今日は100球くらいでガクッと落ちるだろうと思って投手を準備させていましたが、(5回の)7点がとてつもない栄養ドリンクになったのか、6回には『完全に(調子が)戻ってきました』と言っていたので大丈夫かなと」。連投の疲れもなんのその、今大会粘り強い打線で勝ち上がってきた報徳学園に反撃を許さなかった。

球速は130キロ前後でも…“勝てる投手”の素質を備える

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