「白紙に戻った」西武の勝利の方程式 強心臓の新人が初セーブ…森斬り左腕も存在感

西武・松井稼頭央監督【写真:小林靖】
西武・松井稼頭央監督【写真:小林靖】

開幕戦で沈んだ青山がリベンジ…松井監督「やり返してほしいと思っていた」

■西武 4-1 オリックス(2日・ベルーナドーム)

 西武は2日、本拠地・ベルーナドームで行われたオリックス戦に4-1で勝ち、今季開幕3戦目で初勝利を挙げた。就任1年目の松井稼頭央監督は、指揮官として初白星を手にした。2日前の開幕戦で9回に痛恨の同点ソロを被弾したドラフト4位ルーキー・青山美夏人投手(亜大)が、プロ初セーブを挙げ“リベンジ”を果たした。絶対的セットアッパーだった平良海馬投手が自ら志願して今季から先発に転向したことから、“勝利の方程式”の再編が課題となっている。

 青山は2日前の開幕戦で、1点リードの9回に登板し、2死を取りチームの勝利まであと1アウトに迫りながら、森友哉捕手に内角低めのスプリットを右翼席へ運ばれていた。しかし、松井稼頭央監督は「ルーキーには酷かもしれないが、もう1度そういう場面が来たら、やり返してほしいと思っていた」と語るように、この日もクローザーを青山に託すと決めていた。青山自身も「それだけ期待されているということだと思うので、うれしいです」と意気に感じていた。

 この日は3点リードの9回に登場。1安打1四球で1死一、二塁のピンチを招くも、同じ新人の茶野篤政外野手を左飛、1番の野口智哉内野手を遊飛に仕留め、無失点で終えた。松井監督は「しっかり耐え切れた、1つ(壁を)越えられたことは、何より本人にとって良かった。次もしっかり準備して、やってくれるのではないかと思います」と胸をなでおろした。

 昨年は7回を水上由伸投手、8回を平良、9回を増田達至投手が担う、鉄壁の“勝利の方程式”を誇った西武。水上と平良がともに35ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを分け合い、増田も31セーブを稼いだ。しかし平良の先発転向で、豊田清投手コーチは「1度白紙に戻ったので、これからシーズンを通して選手を当てはめていく」と言う。

「友哉に対して真っ向勝負にいったところが成長」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY