大谷翔平の大飛球に「頭よぎった」 エ軍指揮官、“偉業”逃すも絶賛「今までにいない」
大谷翔平に「殴り合いの試合だから、やってやろう」エ軍指揮官が鼓舞
■エンゼルス 8ー7 アスレチックス(日本時間28日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、開幕から無傷の4連勝を飾った。本拠地・アスレチックス戦で「3番・投手」で投打同時出場し、6回8奪三振3安打5失点。打っては5打数3安打1打点の活躍を見せた。チームは8-7で競り勝ち、3連勝を飾った。試合後、フィル・ネビン監督は「間違いなく頭によぎった」と大谷の8回の打席について言及した。
偉業まであと数メートルだった。8回1死一、二塁の場面でセンターに飛球を放つと、大谷は打席で一瞬、止まった。打球の行方を確認すると、少し悔しげな表情で一塁ベースに向かって走り出した。あと一息で偉業達成の当たりも、フェンスまで届かなかった。指揮官は「間違いなく頭によぎった。全員もそう思っていたと思う。野球事典を見なくてもいいと思うが、サイクルヒットを達成して勝利投手になった選手は今までにいないだろう」と話した。
投手・大谷は5点リードの5回、今季初被弾を含む2被弾で、まさかの5失点。一時は同点に追いつかれた。指揮官は「スタジアム全体も『どうした?』っていう雰囲気だったけど、何も起きていない。(投手は)ストライクを投げなければいけないし、メジャーリーガーがスイングしたら時に打つことがある」とベンチで平常心を保った。
4回に起きた大谷の“異変”にも「彼は人間だ。みんなは『何が起きた?』って感じだったけど、失点することだってある。私は『殴り合いの試合だから、やってやろう』って、言った」と奮起を促し、今季4勝目へと導いた。
5、6回のマウンドは立ち直り無失点。指揮官は「彼の怒りの表情を見たと思うけど、何球か101マイル(約162.5キロ)を投げた。彼は完璧主義者だし、最高の選手になることを望んでいる。実際に最高の選手だ」と褒めた。さらに「彼は交代することを希望していなかった。4回に(球数を)たくさん投げたから、5回終了時に交代を告げようと思った。6回終了時点で必ず交代させるつもりだった」と続投の意図を説明した。
(Full-Count編集部)