きつねに続く新ダンスが人気沸騰中 注目グッズ「成吉思汗バリン」はなぜ生まれた?
「北海道民に親しまれる応援文化を作りたい」
きつねダンス、しゃけまる、ジンギスカンダンス……。日本ハムのホームゲームはイニング間にも楽しみが多い。今季は4回終了後、「ジンギスカンダンス」で使用されている、ジンギスカン鍋型のタンバリン「成吉思汗バリン(ジンギスカンバリン)」が登場した。鍋を楽器に、応援グッズに……「成吉思汗バリン」はどのように誕生したのか、球団担当者に聞いた。
ファイターズスポーツ&エンターテイメントMDグループの高取遥さんは「成吉思汗バリン」企画発案のきっかけについてこう話す。「エスコンフィールド開業の年に、新たな応援文化を作りたいと考えていました。ファイターズ、ファン、北海道というキーワードから、北海道民になじみ深く、ファイターズとしてもチャンステーマに設定している『ジンギスカン』を軸に楽しい応援をつくる方針を設定しました」。
「ジンギスカン」がテーマの新たな応援グッズを考える中で、目に飛び込んできたのはコロナ禍での応援スタイルでエールを送るファンの姿。「手拍子やスティックを使った“音”の応援でチームを応援している姿が目に入りました。一体感をより助長できるアイテムは作れないかと考え、音の鳴る楽器のイメージが沸きました。老若男女問わず楽しめるツールとして、広い世代が幼少期から触れる楽器×ジンギスカンから“鍋型のタンバリン”のアイデアがうまれ、商品開発を開始しました」。
商品名「成吉思汗バリン」に関しては「成吉思汗の漢字を見た時に、“チームとファンがひとつになる”という思いと親和性があるように感じ、汗をかき思いを繋げば吉と成す! というワードが生まれ、商品名も思いつきました」と説明。「声出し応援も解禁となった今季、チャンスやピンチの時にみんなで声を出して、思いがひとつになる瞬間を、成吉思汗バリンを通じてつくれればと考えています」と話した。
こうして誕生した「成吉思汗バリン」。開幕戦でファイターズガールが「ジンギスカンダンス」を披露すると、メンバーが手に持っていた「成吉思汗バリン」にも注目が集まった。球団公式YouTubeチャンネルで公開された「ジンギスカンダンス」振り付け動画は、あっという間に100万回再生を突破。きつねダンスに続くブームを期待する声が多くあがっている。
(「パ・リーグ インサイト」池田紗里)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)