大谷翔平の「クレイジーなスタッツを見た」 指揮官が目を丸くした“特殊能力”とは

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ネビン監督「スイングを見て打者の狙いを察知する能力がある」

■カージナルス ー エンゼルス(日本時間4日・セントルイス)

 エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日、試合開始8時45分)、敵地・カージナルス戦に「3番・投手」で投打同時出場する。今季5勝目、8号本塁打に期待がかかる。「1番・右翼」で先発出場するラーズ・ヌートバー外野手との侍ジャパン対決に注目が集まる。

 ここまで大谷は4勝0敗、防御率1.85をマーク。34回を投げて17四球と制球に苦しむ場面もあるが、それでも被打率.102と驚異的な成績を残している。ネビン監督はどこが優れていると見ているのか。目を見開いて賛辞の言葉を並べた。

「修正能力は彼の素晴らしい能力の1つだ。誰よりも精神的にタフで、気持ちを切り替えることが上手い。そして、スイングを見て打者の狙いを察知する能力がある」

試合前に取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:小谷真弥】
試合前に取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:小谷真弥】

「だから、3巡目の対戦にめっぽう強い。3巡目に対戦した24人の打者のうち15人も三振を奪ったというクレイジーなスタッツを見た。聞いたことがないことだ。3巡目の対戦は、最初の1、2巡の対戦でどうアウトを奪ったか理解する必要があるし、得意球を狙われている可能性がある。なので、修正することが大事だ。ショー(大谷)にはその能力がある」

 侍ジャパンの世界一奪回に貢献した両選手には現地の米メディアも注目。ネビン監督には「野球界にとってショウヘイ・オオタニが持つ重要性は?」との質問が飛んだ。指揮官は「野球界にとって特別な選手で、その選手をファンが定期的に観戦できることはいいことだ。そして、チームメートやここにいる全員にとっても特別な存在だ」と語った。

 ネビン監督はヌートバーについても言及。「彼らのような選手が、つながりのある国を代表することは素晴らしいことだ。ヌートバーに対するファンの反応は、WBCで成し遂げたことやショー(大谷)とチームメートだったことが関係しているだろう。(WBC出場は)野球界にとって素晴らしいことだった」と日系人として初めて代表入りした25歳を称えていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY