バウアーは「本当にいい投手」　米メディア高評価も…MLB復帰は「現時点ではノー」

MLB公式サイトのエ軍番ボリンジャー記者、バウアーの来日初勝利は「感心させられる」

　DeNAのトレバー・バウアー投手は3日の広島戦（横浜）で7回9奪三振7安打1失点の好投を見せて来日初勝利を挙げた。2020年サイ・ヤング賞右腕の快投を米メディアはどう見たのか。MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者に聞いた。

　2021年に女性への暴行疑惑が浮上（その後不起訴）。メジャーリーグ機構の規定に違反したとして194試合の出場停止処分を受けた。3日は1軍の公式戦で投げるのは2年ぶりだったが、ブランクを感じさせない投球だった。ボリンジャー記者は「感心させられる初登板だったね。NPBのレベルは高いし」と評価した。

　バウアーの夢は沢村賞の獲得と代理人レイチェル・ルーバさんが明かしている。ボリンジャー記者は「本当にいい投手だから可能性はあると思う。健康を維持しなければいけないが、受賞できるだけの能力もある。米国でもサイ・ヤング賞を取ったのだから」と太鼓判を押した。

　DeNAとバウアーは1年契約。再びMLBに活路を見出すことはあるのか。ボリンジャー記者は「素晴らしい投手だが、問題はフィールド外だ。現時点ではノーと答えるが、将来状況が変われば可能性があるかもしれないね」と言葉を選ぶようにして語った。まずは横浜での躍動を期待したいところだ。

（小谷真弥 / Masaya Kotani）