考えすぎて牽制悪送球 「盗塁で傷口」の意識が裏目…5敗目に助っ人「反省だね」

ロッテ戦に先発したディートリック・エンス【写真:矢口亨】
ロッテ戦に先発したディートリック・エンス【写真:矢口亨】

警戒心を高め…一塁牽制を悪送球

■ロッテ 3ー2 西武(10日・ベルーナドーム)

 西武は10日、本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦に2-3で惜敗。先発のディートリック・エンス投手は5回4安打2失点にまとめながらも、5敗目(1勝)を喫した。この日、エンス本人が重要なテーマとして挙げていたのが、相手の“足”への対応だった。

「ロッテというチームには、盗塁やサインプレーを仕掛けてくるイメージがある。盗塁で傷口を広げると失点につながるので、そこを一番気を付けたい」。エンスは先発前日の9日に語っていた。そう話したのは、前回登板した2日の日本ハム戦で、パ・リーグ盗塁王争いをリードする(10日時点)五十幡亮汰外野手に二盗、三盗を立て続けに決められ、江越大賀外野手にカウント3-2からスクイズを決められ失点した経緯があったからだ。

 エンスは好調だった。最速153キロを計測した直球には威力があり、スライダー、カットボール、ツーシームなどとのコンビネーションも上々。少し様子が変わったのは2回、先頭の岡大海外野手に中安打を浴び、出塁を許したところだった。岡は試合前の時点で今季1盗塁(2盗塁死)も、昨季2桁の12盗塁をマークしている俊足だ。警戒心を高め過ぎたのか、続く平沢大河内野手へ初球を投ずる前に、一塁牽制球が悪送球となり、二塁への進塁を許した。

 続く3回にも、先頭で昨季9盗塁(今季1盗塁)の藤原恭大外野手に中前打されると、続く池田来翔内野手への初球が右足を直撃する死球となり、無死一、二塁にピンチが拡大。2死満塁となった後、グレゴリー・ポランコ外野手に右前へ先制2点打を浴びた。

5回88球に「球数がかさんだ」

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