「ノーパワー」…自虐の助っ人が本領発揮 大谷翔平の元同僚が“急上昇”のワケ

ロッテ戦で6号ソロを放った西武のデビッド・マキノン【写真:矢口亨】
ロッテ戦で6号ソロを放った西武のデビッド・マキノン【写真:矢口亨】

松井監督「コンタクトがいい…何番を打っても打撃が変わらない」

■ロッテ 3ー2 西武(10日・ベルーナドーム)

 上昇気流に乗った。来日1年目の西武助っ人、デビッド・マキノン内野手が10日、本拠地ベルーナドームで行われたロッテ戦の7回に6号ソロを放った。9日の同カードに続き、来日後初の2戦連発。リーグの本塁打ランキングでもトップのオリックス・杉本裕太郎外野手に2本差の3位タイにつけた。来日初本塁打から2号までは中12日、2号から3号は中5日、3号から4号は中6日の間隔が空いたが、最近4試合は3発とペースアップ中だ。

 2点ビハインドの7回、先頭のマキノンは好投を続けていたロッテ先発・小島和哉投手に対し、カウント3-2から内角のチェンジアップをジャストミート。高々と舞い上がった打球はポールを巻くようにして、左翼席上段へ飛び込んだ。「先週末からコンディションが良くて、2日連続のホームランはうれしいよ。相手投手は打てる球がないくらい、いい投手だったから、フルカウントまできて、なんとか食らいついたよ。このまま良い状態を保っていきたいね」と語った。

 5回に先頭で、それまでパーフェクトに抑えられていた小島から四球を選んだのもマキノン。9日も、種市篤暉投手からチーム2得点のうちの1点となる5号ソロを放った。今月5日のオリックス戦までは4試合連続ノーヒットだったが、翌6日の同カードから逆に4試合連続安打で、その間に7安打を記録した。

 松井稼頭央監督は「ヒットが出ていない時は、ボールを中に入れようと(手元まで引きつけようと)し過ぎていた気がしましたが、レフト方向へ、キャンプの時から僕たちが見てきたマキノン本来の打球が出るようになりました。“どっしり感”があって、下半身を使って打てていると思います」と技術的な改善点を指摘した。

 10日現在で全32試合にスタメン出場し、打順の内訳は、開幕3連戦をはじめ2番が6試合、5番が最多の18試合、好調の39歳・中村剛也内野手が休養でスタメンを外れる場合の代役として4番を6試合、3番を2試合務めている。松井監督は「コンタクト(ボールにバットを当てる確率)のいい打者で、いい意味で何番を打っても打撃が変わらない」と見ている。

 開幕直後は、本塁打の感触があった打球が中堅フェンス直撃の二塁打になるなどして「ノーパワー、ノーパワー」と首をひねっていた。最近は本塁打を打った際、ダンベルを両手で持ち上げるような仕草のパフォーマンスが定着しつつある。昨年は大谷翔平投手の同僚としてエンゼルスでメジャーデビューを果たし、シーズン途中に移籍した先のアスレチックスを含め22試合に出場した28歳。まだまだ伸びしろもありそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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