「直球か変化球か8割わかった」専門家が指摘…DeNAバウアー本領発揮の“ポイント”

DeNAのトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】
DeNAのトレバー・バウアー【写真:荒川祐史】

全体の52.2%がストレート、最速157キロで球威は十分

 2020年のナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞者で、大きな期待を背負って入団したDeNAのトレバー・バウアー投手が、3試合の1軍登板中2試合で大量失点。21日にはいったん、2軍のイースタン・リーグのロッテ戦(浦和)で調整登板する予定だ。本領発揮へのポイントは何か。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜(現DeNA)で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が分析した。

 バウアーは1軍デビューとなった今月3日の広島戦で7回7安打1失点に抑え初勝利を挙げた後、9日の巨人戦では6回11安打7失点(自責6)を喫し初黒星。16日の広島戦でも2回8安打7失点と打ち込まれ、自身2連敗となった。直近の16日・広島戦を映像でチェックした野口氏は「投球フォームの癖で球種を読まれていたのではないか」と指摘する。

「僕がモニターを通して見た限りでも、細かい球種はともかく、ストレートか変化球かは8割くらいわかりました」と野口氏。「グラウンド上であれば、もっとよくわかった可能性がある。大まかに言うと、打者は8割くらいの確率があれば、その傾向を信用し、7割以下であればリスクの方が高いので信用しないと思います。若いカウントであれば、さらに思い切って狙い球を絞ってくるかもしれません」と説明する。

「速いだけで抑えられる時代でないことも確か」

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