阪神で「心理的に追い込まれたのだろう」 韓国で復活の右腕、元G助っ人が理由を分析

昨季まで阪神でプレーしたラウル・アルカンタラ【写真:荒川祐史】
昨季まで阪神でプレーしたラウル・アルカンタラ【写真:荒川祐史】

アルカンタラは韓国・斗山で防御率1.29…イ・スンヨプ監督を支える働き

 昨季まで阪神でプレーしたラウル・アルカンタラ投手が、古巣の韓国・斗山に戻り大活躍している。今季は9試合に投げ5勝2敗、リーグトップの防御率1.29を記録中だ。阪神では決して成功したとは言えない右腕の“復活の理由”を、千葉ロッテや巨人などでプレーし、今季から斗山の指揮をとるイ・スンヨプ監督が語っている。

 韓国メディア「OSEN」が伝えたもの。「日本で失敗した投手が韓国で防御率1位」という記事のタイトルからも分かるように、阪神時代のアルカンタラは大成功とはいかなかった。2020年に斗山で20勝2敗という圧倒的な数字を残して2021年に阪神入りしたものの、昨季までの2年間で63試合に投げ4勝6敗1セーブ、23ホールド。防御率3.96という成績にとどまった。

 それが古巣に戻っての大復活だ。特に5月は防御率0.32、3勝無敗の好成績。20日に行われたKT戦では8回を投げ1安打無失点の快投だった。記事は「日本プロ野球で通算159本塁打を放ったイ・スンヨプ監督は、アルカンタラが日本で失敗したのは技術ではなく心理的要因にあるとみていた。再び韓国に戻ってくれば復活するという確信もあった」と伝えている。

 イ・スンヨプ監督は今季、初めて指導者の立場となった。信頼できる先発投手は何より欲しいところで「アルカンタラが投げる日は無条件に勝てるという確信がある」とまで語っている。

 阪神時代とあまりに大きな差が生じている理由を、イ・スンヨプ監督は「環境の差だと思う」と説明している。自らも日本で助っ人として1軍797試合に出場する中で、苦しい時期もあった。その経験をもとに「韓国でのプレーは、選手の心を楽にしてくれる。日本では1軍に4人の外国人選手がいて、2軍にもたくさんいる。ちょっとでも不振になれば代えられてしまうので、心理的に追い込まれたのだろう」と分析してみせる。

 斗山は、阪神では2年400万ドル(5億5400万円)を得ていたアルカンタラと、昨年末に1年総額90万ドル(約1億2500万円)で契約したという。記事はこれを「復活する確信があったから可能だった“神の手”」と紹介している。さらにイ・スンヨプ監督の「怪我で放出されたわけではでないので、技量の低下とは考えなかった。むしろ日本のプロ野球の細かさと、相手の弱点を攻略する方法を補完して帰ってきた。アルカンタラはさらに成長した」という言葉を紹介している。

(Full-Count編集部)

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