命取りの1球は「技術的なミス」 DeNA左腕、25年ぶりのVへ導く耐え忍ぶ“生き様”

巨人・岡本和真に決勝9号ソロを浴びたDeNA・石田建大【写真:矢口亨】
巨人・岡本和真に決勝9号ソロを浴びたDeNA・石田建大【写真:矢口亨】

DeNA石田7回1失点の2敗目に「結果的にあの1球だけ」と反省

■巨人 1ー0 DeNA(24日・東京ドーム)

 DeNAの石田健大投手は24日、敵地・東京ドームで行われた巨人戦に先発し、7回1失点に抑えるも、味方打線が相手の戸郷翔征投手に5安打完封され、悔しい2敗目を喫した。7イニング中6度で先頭打者の出塁を許しながらも、岡本和真内野手の9号ソロによる1失点に抑えた粘りの投球は、実に味わい深い。自身3度目の開幕投手を務めた今季、25年ぶりのリーグ優勝へ向けて鍵を握る存在となりそうだ。

「結果的にあの1球だけでしたが、僕の技術的なミスです」。石田が淡々と振り返ったのは、2回先頭の岡本に対する初球。内角を狙った143キロのストレートが、真ん中外寄りの甘いコースに入ったところを、左翼席上段まで飛ばされた。結局チームは0-1で敗れ、この1球が“命取り”になった。

 三浦大輔監督は「(全体的に)よかったと思います。ランナーを出しながらも、緩急を使いながら、いろいろな球種、ボール球も使いながら、1点でよくしのぎました」と称える。7回まで投げて、先頭打者を打ち取ったイニングは、3者凡退に仕留めた5回だけ。走者を背負ってからが真骨頂だった。

冷静判断と粘りの投球

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