大谷翔平と「仲良くなりたい」 塁上“タッチ”が話題のWBC米国代表が交流熱望

アストロズのカイル・タッカー【写真:ロイター】
アストロズのカイル・タッカー【写真:ロイター】

アストロズのタッカー、大谷は「本当にいい人そうで努力家」

■アストロズ 6ー2 エンゼルス(日本時間3日・ヒューストン)

 思わぬ“タッチ”をした主砲がエンゼルス・大谷翔平投手との交流を熱望した。アストロズのカイル・タッカー外野手は、投手ゴロをに抑えられた際に、一塁の前で待ち構える大谷に手を差し伸べたことが日本で話題になった。少しだけ会話をしたことがあると明かしたが、「彼と個人的に仲良くなりたいよ」と願った。

 話題になったのは2日(日本時間3日)のエンゼルス対アストロズの6回だった。大谷が投じた外角のスイーパーを引っ掛けると一塁方向への力のないゴロになった。大谷が捕球し、走路で“仁王立ち”。アウトを確信したタッカーは、その場で足を止めて右手を差し出し、大谷のタッチを受け入れた。

 言葉は交わさなかったが、「横切らないでね」というジェスチャーだとタッカーは受け取った。本塁方向へ後退してあがくことも考えたが、すぐさま「意味がないと思って、自分のアウトを受け入れたよ」と笑う。「みんな笑っていたね。楽しかったよ。ヒットを打って歓声を受けた方がいいけど、ファンが喜んでくれたのはよかった」と結果は満足していないが、楽しんだようだった。

 26歳のタッカーは2021年から2年連続で30本塁打を記録し、2022年にオールスターゲームに初選出された。今年3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)米国代表に選出。メジャーを代表する選手の一人になったが、そんなアストロズの主砲も今や大谷に虜だった。会話をしたのは少しだけ。「ちゃんとした会話はしていないけど、彼は本当にいい人そうだ。彼は努力家だ。そして勤勉だ」と尊敬のまなざしを向ける。さらに「普通の人と同じように、彼と個人的に仲良くなりたい。野球の話をたくさんするというより、世間話をしたい」と交流を熱望した。

「投手・大谷」とは、20打数3安打1本塁打1打点6三振。打率.150と抑え込まれている。「対戦はしたくないけど」と本音も漏れつつ「投手として残してきた実績は特別なもの。見ていて楽しい選手だ。球界にとっていい存在だと思う」と認める。アストロズとは残り、今回を抜いて2カードある。タッカーの願いが叶う日は来るだろうか。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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