なぜ阪神は佐々木朗希相手に1安打で勝てたのか? 四球増と付け込んだ“投手心理”

阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】
阪神・岡田彰布監督【写真:小林靖】

5回まで無安打に抑えられていた佐々木朗から6回に大山が決勝の右前適時打

■阪神 2ー0 ロッテ(4日・甲子園)

 阪神は4日に甲子園で行われたロッテ戦に2-0で勝利し、2連勝を飾った。先発の才木が3安打12奪三振の完封で4勝目。打っても相手先発・佐々木朗から大山がチーム初安打となる決勝適時打を放った。野球評論家の新井宏昌氏は「今年の阪神を象徴する粘りの勝利」と、剛腕を攻略できた2つのポイントを語った。

 5回まで無安打だった阪神打線がワンチャンスをものにした。6回に先頭の中野が四球で出塁。二盗と暴投で1死三塁の好機を作ると、大山がチーム初安打となる右前適時打で先制に成功。先発の佐々木朗は6回で降板すると、7回には梅野が変わった八木から左翼席へ1号ソロを放ち、リードを2点に広げた。

 投げても才木が痺れる投手戦を制した。投打が噛み合い、ここまで開幕から無傷の4連勝だった佐々木朗に今季初黒星をつけた。勝利の瞬間はベンチの岡田監督も満面の笑みを浮かべるほどの快勝劇だった。

 難攻不落の右腕を攻略できた理由を新井氏は「今季の阪神は四球を多く奪うチームで、各打者がしっかり徹底していた。決勝点の場面も四球から。大山が“投手心理”につけこみ、しっかりと対応した」と、勝利のポイントを指摘する。

昨季は平均2.5四球だったが、今季は3.5個に急増

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY