ほぼ投げない“最強右腕”は「終わった」 257億円契約も長引く離脱「誰が予想したか」

レンジャーズのジェイコブ・デグロム【写真:ロイター】
レンジャーズのジェイコブ・デグロム【写真:ロイター】

デグロムは復帰に向けた最終調整中だったが60日間のIL入り

 レンジャーズは5日(日本時間6日)、ジェイコブ・デグロム投手の60日間の負傷者リスト(IL)入りを発表した。サイ・ヤング賞を2度受賞している“最強右腕”も近年は故障続き。復帰に向けた最終調整中に再び離脱となり、落胆の声が続出している。

 MLB公式サイトもデグロムのIL入りを報道。4月28日(同29日)のヤンキース戦に先発登板中、右前腕の張りを訴えて降板し、右ひじ炎症と診断された。29日(同30日)に15日間のIL入りとなり、最近数週間に渡って復帰に向けて調整を続けていた。

 5月26日(同27日)にブルペンで31球を投げ、IL入り後初めてスライダーやチェンジアップを投じた。ブルース・ボウチー監督は「(体調は)問題なさそうだ」と話していた。しかし「その後は、傷めた箇所の治り具合を詳しい検査で見ながら、今週にもマウンド復帰へのプロセスを開始する見込みだった。チームは詳しい検査で何かが発覚したかは発表しなかったが、デグロムは当初予定されていた日程での復帰はできなくなった」と記事は説明した。

 デグロムは右肘の炎症で2021年シーズン後半を棒に振った。昨オフ、5年1億8500万ドル(約257億9000万円)でレンジャーズ入りも、移籍1年目は6試合に先発して2勝0敗、防御率2.67。野球専門メディア「ジ・アスレチック」が、2020年以降で12度IL入りしていることを伝えると、ファンからは「彼は終わった。いいキャリアだったね」「レンジャーズは彼に使った額でどれだけ補強できたことか」「こんなこと誰が予想しただろう……」と皮肉の声が上がった。

(Full-Count編集部)

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