39億円契約→シーズン中に解雇 再起した“ジーターの後継者”2億円で向かう新天地

2019年までヤンキースに在籍したディディ・グレゴリアス【写真:Getty Images】
2019年までヤンキースに在籍したディディ・グレゴリアス【写真:Getty Images】

ヤンキースの正遊撃手も務めたグレゴリアスがマリナーズとマイナー契約

 マリナーズは8日(日本時間9日)、かつてヤンキースの正遊撃手も務めたディディ・グレゴリアス内野手をマイナー契約で獲得したことを発表した。昨年8月にフィリーズから放出されており、今季はWBCのオランダ代表でプレーした後、メキシカンリーグで再チャンスを伺っていた。わずか2年前には2年2800万ドル(約39億300万円)の契約を手にしていた名手の再起に注目が集まっている。

 ダイヤモンドバックスで頭角を現したグレゴリアスは、2014年に引退したデレク・ジーターの“後継者”として三角トレードでヤンキース入り。2015年から19年までレギュラーを務め、5年間で97本塁打を放つなど強打の遊撃手として活躍した。2020年からはフィリーズでプレーし、2021年には2年契約を結んだが成績が低迷。昨季は63試合に出場して打率.210、1本塁打にとどまり、契約を残して解雇されていた。

 その後はシーズン終了まで無所属の状態が続いていたが、プエルトリコのウインターリーグに参戦すると、3月にはWBCのオランダ代表にも選出。さらにメキシカンリーグのアルゴドネロス・ウニオン・ラグナと契約し、精力的にメジャー復帰のチャンスを伺っていた。実際に26試合で打率.359、出塁率.431、長打率.777と結果を残し、マリナーズとのマイナー契約にこぎつけている。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、「力強い成績を残したことによって、マイナーでプレーするチャンスを得た」とこの契約を紹介。「ヤンキース時代は効果的な遊撃手だった。FAになってからはフィリーズと契約し、2020年オフも2年間の再契約を結んだが、それ以降は成績が低迷した。(成績不振が)解雇へと繋がった」と評している。

 MLB公式サイトのマリナーズ番ダニエル・クラマー記者によると、メジャー昇格した場合、150万ドル(約2億900万円)を基本給として受け取るという。「トレード・ルーマーズ」では「マリナーズがどのような形で起用することを決断しても、彼はマイナーの選手層を厚くする存在になるだろう。そして、彼自身もメジャー復帰を試みるだろう」と今後を展望している。

(Full-Count編集部)

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