不良債権のはずが…ヤ軍解雇で“ボンズ級”に変貌 99億円外野手の復活「誰が予想した」

レイズ戦で本塁打を放ったオリオールズのアーロン・ヒックス(右)【写真:ロイター】
レイズ戦で本塁打を放ったオリオールズのアーロン・ヒックス(右)【写真:ロイター】

オリオールズに移籍したアーロン・ヒックス

■オリオールズ 8ー6 レイズ(日本時間21日・セントピーターズバーグ)

 ヤンキースで不振に苦しみ“不良債権化”していたアーロン・ヒックス外野手が、新天地で躍動している。今季.188だった打率が、移籍後は.340と絶好調。「誰がこんなに打つと予想したことか?」と驚きの声が上がっている。20日(日本時間21日)の敵地レイズ戦では初回に3ランを放つなど、2安打4打点の活躍を見せた。

 ヒックスはヤンキース在籍3年目の2018年に137試合に出場して、打率.248、27本塁打、79打点とキャリアハイの成績をマーク。同年オフに7年7000万ドル(約99億2200万円)の契約を結ぶも、その後は故障などに悩まされた。昨季は130試合に出場も、打率.216、8本塁打、40打点に終わった。

 今季は28試合で打率.188、1本5打点、OPS.524と振るわず、5月20日(日本時間21日)にヤンキースからDFAに。26日(同27日)に解雇され、30日(同31日)にオリオールズと契約を結んだ。翌日からスタメンで出場し、いきなり2打数2安打。6月20日(同21日)終了時点で17試合で6度のマルチ、3本塁打を記録。移籍後は打率.340、OPS1.048と絶好調だ。

 オリオールズは5月末に主力のセドリック・マリンズ外野手が負傷したこともあって、ヒックス獲得に至った形だが、代役としては想定以上の活躍。さらにヤンキースが2025年までの契約のほとんどを負担するため、オリオールズが今季負担するのは48万3800ドル(約6860万円)だけと“超お買い得”だ。

 ネット上のファンは「いいプレーができているようで嬉しいよ」「ありがとう、ヤンキース」「いつからロビンソン・カノーのようなスイングをし始めたんだ?」「ピンストライプを脱いだらこんなに打ちまくるなんて。大笑いしてしまう」「ヤンキースはこの男と契約すべきだ」と活躍に大注目。短期間ではあるが、通算OPS1.051のバリー・ボンズを引き合いに出し、「ボンズ、この男に(抜かれないように)気を付けるように」との声もあった。

(Full-Count編集部)

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