日本ハム江越が“リーグ1位” 育成から這い上がった23歳も…一変したパGG賞候補

日本ハム・江越大賀【写真:荒川祐史】
日本ハム・江越大賀【写真:荒川祐史】

日本ハム江越が“高数値”、新天地でタイトル獲得なるか

 開幕から約3か月がたち、各球団では今季の選手起用や戦い方が徐々に定まりつつある。今回は守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標を用いて、守備面で好成績を残す選手を探ってみたい。(数値は25日終了時)

 検証には、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。パ・リーグでは、UZRでみると昨年のゴールデン・グラブ賞受賞者とは大きく変わった顔ぶれとなる。昨年、二塁手でUZR15.4を記録した西武・外崎修汰内野手は今季0.9に下がり、二塁での出場を増やしているソフトバンク・牧原大成内野手が1.7で1位となっている。

 遊撃手では西武の児玉亮涼内野手が3.7でトップ。5年連続でGG賞に輝いている源田壮亮内野手は序盤に離脱していたこともあり1.3となっているが、復帰後は相変わらずの“たまらん”守備を連発しているため、今後数値は上がっていくだろう。滝澤夏央内野手も少ない出場機会で2.0を記録しており、源田離脱中の穴を埋めた。

 左翼手では昨年高数値を記録した楽天・西川遥輝外野手、ロッテ・荻野貴司外野手が離脱していることもあって、ソフトバンク・近藤健介外野手が9.5でトップとなっている。中堅手を見ると、規定守備イニングにわずかに未達ではあるものの、阪神からトレードで移籍した日本ハム・江越大賀外野手が4.7と高い数値を記録している(287回1/3)。イニングを限定しなければ阪神・近本光司外野手に次ぐ12球団2位だ。規定守備イニング到達者では昨年GG賞を獲得した楽天・辰己涼介外野手が-1.2で1位となっている。右翼ではオリックスで今季レギュラーを獲得した茶野篤政外野手が5.1で、日本ハム・万波中正外野手(3.7)の先を走っている。63試合に出場している茶野は現時点で失策は1つも記録しておらず、タイトルの有力候補といえる。

【表】各ポジションUZR1位の選手一覧 パ・リーグ編

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