ケンカ上等のハードな内角攻めに“待った” 「俺がやられる」…主砲から漏れた本音|球界群像 鹿島忠#9
元中日・鹿島忠氏【写真:山口真司】内角攻めが信条だった鹿島忠氏…落合博満氏から「あまりインサイドいくなよ」
“威嚇球”が通用しなかった。野球評論家の鹿島忠氏は、現役時代、厳しい内角攻めでも知られた中日の中継ぎ右腕だったが、どうにも相性が悪い選手もいた。阪神・岡田彰布内野手(現阪神監督)だ。とりわけ打ち込まれたのは1989年シーズンで「その年、岡田さんと対戦したのは5打席か6打席だったんだけど、ホームランを3本くらい打たれた」。ギリギリよけられるレベルの内角球で体を起こしても全く動じることなく、外角球を踏み込んでとらえられたという。
鹿島氏の内角攻めは相手打者に「狙っているんじゃないか」と思わせるくらいのギリギリのコースに投げ込む。打者のその日の状態を試合前の練習時点から綿密にチェックし、スコアラーからの事前情報などもプラスして、どこに投げれば、その打者が嫌がるかを研究した上で、目線の高さの球でいくか、膝元付近の球でいくかも決めていた。
「年がら年中、同じことをしているわけじゃないよ。くるんじゃないかと思わせるタイミングだったり、カウントだったりね。そして、やっぱり来たーって見せればいい。いいバッターにはどうでもいい場面でそれを見せていた。そういう選手とはここぞの場面で対戦することがあるから、イメージをつくっておいた。(ペナントレースは)トーナメントじゃないんだから、1年間、何回も当たるんだから、そういうことばかり考えていた」
岡田彰布氏には、内角を攻めてひっくり返した直後に一発を食らった
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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