吉田正尚が「気になる」　球宴選出ならずも「あ、今日も打った」オリ先輩陣の“チラ見”

「大谷（翔平）くんのシーンが流れたら、次は絶対に正尚がきますよね（笑）」

　流れるニュースにパッと出てくる“仲間”が、やはり気になる。レッドソックス・吉田正尚外野手の躍動を、オリックスの“先輩陣”は日々、温かく見守っている。

　青学大時代から2学年下の吉田を可愛がる、ラオウこと杉本裕太郎外野手は「正尚、ホンマにヤバイな！　いつニュース見ても（テレビに）流れてくる。春先ちょっと苦しんだけど、毎年ずっと一緒に居た僕らの感覚では『打ち出したら止まらんよな』って話をしていました。やっぱり、気になりますよね。正尚が頑張ってるから、僕らもね！」と、ほっこりした表情で語る。

　オリックスでも3、4番を組んだ“後輩”を「正尚は世界一のバッター」と表現する杉本は「一緒に野球できて、本当に僕は幸せでした。いつも打席に行く前とか、ベンチで『次、何狙ったらいい？』と聞いてました。正尚は配球を読む力が凄かった」と腕を組んで振り返る。

　7月で30歳を迎える吉田を入団時から見届けてきたのは、杉本だけでない。試合終盤に吉田の守備固めや代走で“スイッチ”することが多かった小田裕也外野手も「気にして見ていますね。結果は毎日確認しています。確認……というか、携帯を見ていたら自然とニュースが出てくる。『あ、今日も打った』という感じですね。試合映像は……リアルタイムだと朝過ぎるでしょ？（笑）」と、元気にグラウンドで躍動する背番号7を見守っている。

　現在は2軍調整中の西野真弘内野手は、自宅のテレビで「ニュースに絶対出てきますよね。大谷（翔平）くんのシーンが流れたら、次は絶対に正尚がきますよね（笑）。それだけ、毎日打ってる証拠。僕も頑張ろう！　と思わせてくれる瞬間です」と清々しい表情で語った。

　メジャー挑戦1年目の吉田は2日（日本時間3日）終了時点で73試合に出場して、打率.305、9本塁打、41打点をマークしている。2日（同3日）に発表されたオールスター出場選手には選ばれなかったが、日米の野球ファンに大きなインパクトを与えていることは間違いない。

（真柴健 / Ken Mashiba）