参入問題の渦中に告げられた「ウチに決まりなんで」 “既定路線”で決まった楽天コーチ|球界群像 鹿島忠#14
元中日・鹿島忠氏【写真:山口真司】鹿島忠氏は2005年から2年間楽天で投手コーチ…同級生の牛島監督からの誘いを断った
あの名将の野球に触れることができた。元中日投手で野球評論家の鹿島忠氏は2005年、誕生したばかりの楽天で2軍投手コーチを務めた。野村克也氏が監督に就任した翌2006年は1軍投手コーチとなり、やりくりした。「試合中は野村さんの横にずっといた。選手交代、駆け引きなど、いろいろ勉強になった」。実は2005年オフに他球団から誘いがあった。それを断って、野村野球を学んだ。
楽天への入閣は降って湧いたように決まった。「(初代監督の)田尾(安志)さんが俺の名前を挙げてくれたのかもしれないけど、当時の球団代表(米田純氏)から突然、電話がかかってきて『お会いできますか』って言われて、名古屋で会った。そしたら『ライブドアとウチと今やってますけど(新球団は)もうウチに決まりなんで、コーチをお願いします』って。びっくりしたよ」。山形が本拠地の楽天2軍投手コーチにという話だった。
それまでは中日一筋。鹿島氏にとって山形は縁もゆかりもない場所だったが、それほど迷うこともなく、新天地に飛び込むことを決意した。やれることは全力で取り組み、選手を指導した。1軍は首位から47ゲーム差の最下位に沈んだが、2軍はイースタン・リーグ4位、チーム防御率はリーグ2位と健闘した。
「楽天・野村」1年目で投手コーチ…今に生きる理論武装
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜鹿島忠編〜
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