日本国旗振る米国人…WBCの熱を「何とかつないで」 侍大学代表監督がかられる使命感

大学代表を率いる大久保哲也監督【写真:川村虎大】
大学代表を率いる大久保哲也監督【写真:川村虎大】

日米大学野球が8日から開催…主将も「米相手だからなおさら負けられない」

 第44回日米大学野球選手権大会(米ノースカロライナ州)が7日(日本時間8日)に開幕する。全国からトップレベルの大学生26人が侍ジャパンのユニホームに袖を通し、米国と対戦する。2023年は3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、トップチームが世界一に輝いている。大学代表を率いる大久保哲也監督(九産大)はその熱をつなぐ使命感にかられている。

 5日(同6日)に行われた渡米後初のオープン戦は、雨で試合開始時刻が1時間遅れるなどアクシデントがありながらも、大学のサマーリーグ「ウィルソン・トブス」相手に14-1で大勝。先発した青学大・常廣羽也斗投手(4年)ら投手9人を起用し、1失点に抑えた。「投手は予定通りに状態が上がってきている印象です」と手応えも感じたようだった。

 この日、球場には近隣から多くのファンが詰めかけた。日本人だけでなく、日の丸の旗を掲げている米国のファンも。「ショウヘイ!」と叫ぶ子どもの姿もあった。1人の少年は「WBCから侍ジャパンのファンになったんだ」と教えてくれた。

 3月に開催されたWBCは世界中の野球ファンを大熱狂の渦に包んだ。決勝では米国と対戦。9回2死で大谷翔平投手がエンゼルスのチームメート、マイク・トラウト外野手を空振り三振に斬って優勝を決める劇的ドラマが待っていた。今大会もそのトップチームと同じユニホームを着用する。大久保監督もその責任を感じている。

「野球界はかなり盛り上がった。何とか流れをつないでいきたい。選手ももちろんその気持ちでやってくれていると思います」

 奇しくも今大会の相手は米国。主将の青学大・中島大輔外野手(4年)も「アメリカ相手だからなおさら負けられないという思いは感じます。プレッシャーもあります」と気持ちを引き締める。日の丸を背負う責任は重い。ただ、大学世代でも侍ジャパンの強さを見せつけるつもりだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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