吉田正尚の“異能”示す「.375」 1年目から首位打者争い…大谷超える対応力

レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

吉田正尚は打率.312でア・リーグ3位まで浮上

 レッドソックスの吉田正尚外野手が、ア・リーグの首位打者争いに加わる勢いだ。6日(日本時間7日)のレンジャーズ戦をを終えて、首位のボー・ビシェット内野手(ブルージェイズ)に8厘差、打率.312で3位につける。メジャー移籍1年目からこれほどの高打率を残せる理由はどこにあるのだろうか。

 吉田は6月30日(同7月1日)のブルージェイズ戦から、実に5試合連続のマルチ安打で打率を一気に引き上げている。

 MLB公式のデータサイト「Baseball Savant」によると、吉田は今季94マイル(約151.2キロ)以上の速球(フォーシーム、シンカー、カットボール)に対し、打率.375と打ち込んでいる。これは今季のメジャーでも8位に位置する(1000球以上)。メジャー移籍した日本人打者が、日本より1ランク速いボールへの対応に苦しむことが多い中で、異例の数値と言える。

 例えば、2020年にDeNAからレイズ入りした筒香だ。94マイル以上の速球には、実に打率.100(30打数3安打)と苦しんだ。フォーシームに限ると.077(26打数2安打)とさらに低下する。筒香はこの年、51試合で打率.197、8本塁打。その後は移籍を繰り返し、今季はレンジャーズ傘下3Aでプレーしたのち、自ら自由契約を選んで退団している。

 一方で、エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー1年目の2018年、94マイル以上の速球に対しても打率.320と一定の成績を残していた。この数字をはるかに超えている吉田。シーズンが終わったとき、どんな数字を残しているだろうか。

(Full-Count編集部)

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