防御率1.97でも…球宴出場逃した元虎助っ人 韓国メディアも疑問符「人気も尺度」

元阪神のラウル・アルカンタラ【写真:荒川祐史】
元阪神のラウル・アルカンタラ【写真:荒川祐史】

アルカンタラはリーグ2位の防御率1.97、同3位の8勝も…

 韓国プロ野球でも、7月15日に釜山でオールスターゲームが行われる。4日にはリーグを統括する韓国野球委員会が、ファン投票、選手間投票、監督推薦による全出場選手50人を発表した。この中に、シーズンで抜群の成績を残す“元NPB助っ人”の名前がなかったことを疑問視する声が上がっている。

 昨季まで2年間、阪神でプレーしたラウル・アルカンタラ投手だ。今季は古巣の斗山に復帰すると、ここまで16試合に投げリーグ2位の防御率1.97、同3位タイの8勝を挙げている。

 韓国紙「スポーツソウル」は「アルカンタラもサジク球場(釜山の球場名)に招待されなかった。アルカンタラより防御率が低い先発投手はエリック・フェディ(NC)だけで、WARが高い投手はアンウジン(キウム)だけだ」と伝えている。

 同紙は「オールスター=最高の選手と定義されるわけではない。選定過程からしてそうだ。ファン投票の割合が高く、その次が選手間投票。技量も重要だが、人気もオールスター選手を決める尺度となる」と選出過程を疑問視。「うまい選手とファンが見たい選手が異なる場合がある。ただ今では、韓国プロ野球のオールスター戦も投手と打者が力をぶつけあう。『最高と最高』の対決が果たせない部分に物足りなさが残る」としている。

 他にも、打率.338で首位打者のギレルモ・エレディア外野手が球宴に選出されなかった。出場する元NPB助っ人には、ファン投票で選出された元広島のホセ・ピレラ外野手(サムスン)と、監督推薦のデービッド・ブキャナン投手(サムスン)がいる。

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