客足遠のく古豪の“救世主”は大谷翔平 地元紙指摘…720億円で「確実に埋めてくれる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

カブス地元紙「リケッツ家が試される大きなテストとなる」

 エンゼルスの大谷翔平投手の去就に関する話題が再燃している。カブス地元紙「シカゴ・サンタイムズ」で執筆するスポーツコラムニストのリック・モリシー記者は「ショウへイ・オオタニの争奪戦は(カブスのオーナーを務める)リケッツ家がカブスの将来とカブスファンをどう思っているのかの確認となる」としてカブス移籍の可能性を分析した。

「二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニが来季カブス入りを決めたとしても、それは日本からMLBに移籍した2017年にカブスが最終候補に残ったからということは関係ない。私はカブスが現在とは異なる状況にあった6年前のミーティングが、今のオオタニの決断に大きな影響を与えるとは信じがたいのだ」と同紙はみる。

 仮に大谷がカブス入りとなれば「それはリケッツ家が5億ドル(約720億円)以上の契約を結ぶ価値があると判断し、カブスがワールドシリーズを制する力を備えている状況だと考えた場合だろう」。大谷獲りへ「メジャーリーグ史上最大の契約をオファーする準備が今後できている球団が、少なからず存在するだろう」というほど、巨額契約が見込まれる。

 リケッツ家は、巨額の投資に値するかどうかを判断しなければならないが「彼(大谷)はリグレー・フィールドの席を確実に埋めてくれるだろう」と同紙。観客動員数は1試合平均3万3383人とメジャー9位で、勝率5割以下のチームとしては非常に良いが、世界一に輝いた2016年からは1試合で約6500人ほど減っている。

 2009年にカブスを買収して以来、オーナーのトム・リケッツ氏は少なくとも選手の給与支出に関する限り、大規模マーケットのフランチャイズのオーナーらしく振る舞ってこなかった。しかし「リケッツ家が(球団の)未来についてどう考えているのか、そしてファンについてどう考えているのかが試される大きなテストとなる。やるか、やらないかだ。インセンティブ重視の契約オファーなどありえない。そうやってエリート投手とエリート打者が1つとなった選手に愛を示すのだ。持っているすべてのものを使って示さなければならない」と変わるチャンスだと指摘されている。鈴木誠也外野手を射止めたオーナーは、どんな動きを見せるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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