大谷翔平の“規格外ペース”に吉田正尚も唖然 10号到達も「1人もう30本を超えている」

10号ソロを放ったRソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】
10号ソロを放ったRソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】

吉田は決勝アーチで10号到達も…大谷は前半戦で32発

■Rソックス 4ー3 アスレチックス(日本時間10日・ボストン)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が9日(日本時間10日)、本拠地で行われたアスレチックス戦に「5番・指名打者」でスタメン出場し、8試合ぶりとなる10号を放った。同点の8回、フェンウェイ・パーク名物の「グリーンモンスター」を越える特大決勝弾。チームを5連勝に導き、ア・リーグ東地区の最下位ながらも貯金5で折り返した。

 鮮やかな放物線に、スタンドが沸いた。打球が左翼フェンスを越えるのを確認すると、ボストンのファンは総立ち。吉田も笑顔でダイヤモンドを回った。メジャー挑戦1年目での2桁本塁打は決勝弾。日本人選手がメジャー1年目で2桁アーチに到達したのは史上9人目となった。

 ただ、歓喜の表情で取材対応していた吉田だが「結果としては(2桁アーチ)そうですけど、1人はもう30本を超えていますしね……」と、エンゼルスの大谷翔平投手について言及。驚異のペースで本塁打を量産する大谷に、苦笑いするしかなかった。

 吉田は前半戦最終戦を終え、打率.316、10本塁打、44打点、6盗塁と躍動。この日も2本のヒットを記録し、今季メジャー最長となる7試合連続マルチ安打。イチロー氏の持つ日本人最長記録にも並んだ。

 前半戦を終え「根拠を持ちながらプレーできました。怪我なく終えられてよかったです」と表情を引き締めたが、一転して「グリーンモンスターとは良い付き合いができています(笑)。(打球)角度の問題もある。そこはもう仕方ないというか、ですね」と“高い壁”に向けてジョークを炸裂。白い歯を見せた。

 球宴期間を終えると、14日(同15日)からは後半戦がスタート。敵地でのカブス戦で“イチロー超え”の期待もかかるが「1本1本、どこで打つか。今日みたいな試合を決められるホームランを打てればと思います。チームの雰囲気も良い。最下位なので、どんどん(差を)埋めていくしかない。良い準備をしていきたい」。決勝弾を放っても、一喜一憂しない。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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