吉田正尚の活躍は「疑う余地がない」 “敏腕代理人”ボラス氏が力説する2つの確信

代理人のスコット・ボラス氏(左)とレッドソックス・吉田正尚【写真:真柴健】
代理人のスコット・ボラス氏(左)とレッドソックス・吉田正尚【写真:真柴健】

代理人のボラス氏、吉田正尚の躍動に「オールスター級の数字を残している」

■レッドソックス ー メッツ(日本時間22日・ボストン)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が21日(日本時間22日)、本拠地でのメッツ戦を前に、代理人のスコット・ボラス氏と“再会”を果たした。別件でフェンウェイ・パークに訪れていたボラス氏だが「彼は間違いなくオールスター級の数字を残している。疑う余地がない」と、メジャー移籍1年目での奮闘を大絶賛した。

 試合前練習中、吉田が打撃練習に向かおうとすると、視界にボラス氏が入った。笑顔で握手を交わし、数分間の談笑。新天地での活躍に、ボラス氏は「私以外の全員の期待を上回っただろう。私は常々、彼に言ってきた。『君は日本のアルトゥーベ』だ、とね」と笑った。

 ボラス氏は「ストライクゾーンの上下の幅が狭く、投手がそこに球を投げるのは難しい。そして、選球眼が見事。彼(吉田)はずっとスター級の選手だった」と、2014年、2016年、2017年と3度の首位打者を獲得したアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手を引き合いに出した。

 吉田は球宴までの前半戦を終えた時点で打率.316、10本塁打、44打点の成績を残していたが、球宴に選出されることはなかった。ボラス氏は「こちら(メジャー)に来て1年目の選手が3、4か月でオールスターに選出されるのは難しいことだと思う。選手たちも投票できるが、彼らは1年間フルでプレーを見てから票を投じるからだ」と説明。ファン投票に関しても「ファンはまだ彼を知り始めた段階だ。今、ようやくファンは彼を信頼するようになってきた」と話した。

 吉田は後半戦もヒットを重ねており「彼は(露出度が)大きなチームのスター級の選手だ。彼が日本でプレーしているときから、私は代理人を務めたいと思っていた。こちらで偉大な選手になると確信していたからだ」と胸を張った。

 理由としては「フラットなスイングがこちら(メジャー)で有効だし、ストライクゾーンを見極める能力もある。彼はストライクゾーンを熟知している。その2つの特徴が彼をとても特別な選手にした」と力説。“緻密”な分析で、日本のヒットマンをメジャーの舞台へ導いた。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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