吉田正尚、“初対戦”続きもついに首位打者に メジャー1年目でも追及する「確率」

メッツ戦で3安打を放ったRソックス・吉田正尚(右)【写真:Getty Images】
メッツ戦で3安打を放ったRソックス・吉田正尚(右)【写真:Getty Images】

サイ・ヤング賞3度の38歳シャーザーは「まだまだイケている」

■レッドソックス 8ー6 メッツ(日本時間23日・ボストン)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が22日(日本時間23日)、本拠地で行われたメッツ戦とのダブルヘッダー第2試合に「2番・左翼」でスタメン出場し、今季9度目となる3安打を記録した。4打数3安打1打点の活躍でチームに勝利をもたらした。打率.319となり、レイズのヤンディ・ディアス内野手を抜いてア・リーグ首位打者に浮上したが「数字は最終的なところでしか……というところ」と慢心はない。

 サイ・ヤング賞3度の経歴を誇る、マックス・シャーザー投手から2安打を放ち、今季38度目のマルチ安打をマークした。初回無死の第1打席で左安打、3回1死で迎えた第2打席で投手強襲安打を記録。試合後には「MLBを代表する投手から1打席目でヒットが出た。初見なので、なかなかライン(投球軌道)が。ポイントを前に出されてやられてしまう確率が高いので、なるべく長く見られるようにと思っています」と“対策”を明かした。

 38歳のシャーザーとの対戦は「マウンドでの立ち振る舞い、雰囲気……。フォームもダイナミックですし、年齢的にも大ベテラン。球自体はまだまだイケている。キャリアを積んでいる大投手だと思います」と賛辞を送った。

 7回1死二塁の第4打席は左前適時打を放ち、今季9度目の3安打を記録。打率.319でリーグトップとなっても「(打率は)変動もありますので」と淡々と語った。

 そんな吉田がニコリと笑みを見せたのは“盗塁”についてだった。7回に適時打を放った直後、今季8個目の盗塁に成功し、オリックス在籍時の2020年に記録したキャリア最多に並んだ。

 盗塁の話題になると「足速いって書いておいてください(笑)」とジョークを炸裂させ「1つでも先の塁に進む方が得点の確率も上がりますので。勝つために貢献したい。そのために根拠を持って、セーフになると思って走っている。いけるときはどんどん行けたらなと思っています」と力を込めた。自慢のバットだけでなく“全力疾走”で、シーズンを突き進む。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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