大谷翔平のHRキャッチ 飛び散るマスタード、友人を押し倒しても…地元少年たちの思い

37号をキャッチしたセバスチャン・ブリウィスくん(左)とご両親【写真:小谷真弥】
37号をキャッチしたセバスチャン・ブリウィスくん(左)とご両親【写真:小谷真弥】

38号をキャッチした18歳パターソンくんはタイガースファンも「アイ・ラブ・ショウヘイ」

■エンゼルス 6ー0 タイガース(日本時間28日・デトロイト・Wヘッダー第1試合)
■エンゼルス 11ー4 タイガース(日本時間28日・デトロイト・Wヘッダー第2試合)

 エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダーで衝撃のパフォーマンスを見せた。第1試合で1安打完封で9勝目。第2試合では37号2ラン、38号ソロと2打席連発し、チームを4連勝に導いた。そんな伝説に残るダブルヘッダーで放ったホームランボールをキャッチした2人のラッキーボーイを直撃した。

 111球の完封勝利から80分後。2回の左越え37号2ランを見事にキャッチしたのは、8歳のセバスチャン・ブリウィスくんだ。両親のブラッドさん、オーブリーさんと共に左翼最前列で観戦。チキンウイングにつけるはずだったマスタードが飛び散ったが、転がるボールをつかみ取った。

「とてもクールだね。でも、みんなが僕の方を見てくるし、ボールが当たりそうだったんだ。怖かった」

38号をキャッチしたオーウェン・パターソンくん【写真:小谷真弥】
38号をキャッチしたオーウェン・パターソンくん【写真:小谷真弥】

 デトロイト出身のセバスチャンくんはダブルヘッダー2試合目からの観戦。HRキャッチは球場に着いたばかりだったという。まさにラッキー少年だ。

 2打席連発の38号ソロをキャッチしたのは、18歳のオーウェン・パターソンくんだ。ダブルヘッダー第1試合から友人たちとバックスクリーン右の最前列で観戦する中、持ち込んだ一塁ミットでキャッチ。「友人を押し倒した」という激しい争奪戦だった。

「震えが止まりません。どう表現していいかも分からない。30試合ほど観戦してボールさえキャッチしたことがないのに最初にキャッチしたのがオオタニのホームラン。最高の気分です」

 大谷はシーズン59発ペース。ヤンキース・ジャッジのア・リーグ記録の62発超えを期待する。「ショウヘイなら簡単に記録を更新する。昨年のアーロン・ジャッジはクレイジーでした。でも、ショウヘイ・オオタニなら更新できるはずです」と期待をこめた。

 セバスチャンくんもパターソンさんも地元のタイガースファン。ただ、2人とも大谷のHR球をグラウンドへ投げ返す気は毛頭なかったようだ。セバスチャンくんは「オオタニはアメージングな選手だよね」、パターソンくんも「アイ・ラブ・ショウヘイ。好きな選手の1人で、信じられない選手です。投打活躍できるのは、クレイジーなこと。彼のプレーが大好きです」。異次元のアーチショーで、地元少年のハートもガッチリつかんだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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