大谷翔平に異変も「筋痙攣を起こしただけ」 指揮官安堵…29日出場も「問題ない」

試合後の取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:小谷真弥】
試合後の取材に応じたエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:小谷真弥】

4回に右中間38号ソロを放った際に左腰付近を手で押さえる仕草

■エンゼルス 11ー4 タイガース(日本時間28日・デトロイト・Wヘッダー第2試合)

 エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたタイガースとのダブルヘッダー第2試合に「2番・指名打者」で先発出場した。メジャー初完封で9勝目を挙げた第1試合から45分後に始まった試合で、2回に3試合ぶりとなる37号2ラン。4回には2打席連発となる38号ソロを放った。しかし、7回に痙攣(けいれん)で途中交代。フィル・ネビン監督は試合後、大谷の状態について「彼はただ筋痙攣をおこしただけ。今日は(プレーの)量が多かった」と説明。翌28日(同29日)の試合出場も問題ないとの見方を示した。

 111球の完封劇からわずか80分後。3点リードの2回2死一塁、右腕マニングから左越え37号2ラン。4回2死でも続けた。右中間へ38号ソロ。1試合2発は6月27日(同28日)の本拠地・ホワイトソックス戦以来、今季4度目で通算16度目。2打席連発は5月31日(同6月1日)の敵地・ホワイトソックス戦以来、今季2度目、通算7度目だ。敵地のどよめきはしばらく収まらなかった。

 しかし、心配になる出来事もあった。37号を放ってダイヤモンドを一周する際に左腰付近に手を当てる仕草を見せた。7回先頭では代打・ステファニックを送られて途中交代となった。

タイガース戦で38号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
タイガース戦で38号を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

 指揮官は軽症であることを強調した上で「これまで何度も言っているが、間違いなく今まで見たことのないものだった。うーん、もしかするとどのレベルでも見たことがないかもしれない。第1試合で彼がしたこと、完投。そして第2試合で2HR」と信じられない現実を直視。28日(同29日)以降の大谷の出場について問われると「ああ、彼は問題ない。体に水分を入れれば大丈夫」と語った。

 この日のダブルヘッダー第1試合では9回8奪三振1安打無失点でメジャー初完封。今季9勝目を挙げ、投打に渡る異次元のフル回転を見せていた。28日(同29日)からはワイルドカード争いをするブルージェイズとの敵地3連戦となる。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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