クーリングタイムは選手にどう影響? 聖光学院監督が指摘した難しさ「一気に涼んじゃう」
聖光学院は9-3で初出場の共栄学園に勝利、4強進出の昨年に続き初戦突破
第105回全国高校野球選手権が6日に開幕し、第2試合では聖光学院(福島)が9-3で初出場の共栄学園(東東京)に勝利した。試合後、斎藤智也監督は「今日、怖かった6回は」と、今大会から猛暑対策として導入されたクーリングタイムの難しさを口にした。
昨夏4強の聖光学院が投打で躍動した。16安打に9盗塁と機動力も合わせ9得点。劇的な勝利で東東京を制した“ミラクル共栄”の反撃も冷静に対応し、初戦を突破した斎藤監督は「思わぬアクシデントがありましたが、後からの選手が仕事をしてくれた」と、ナインを称えた。
先発の左腕・小室朱生(3年)が6回途中で足を攣り緊急降板となったが、星名竜馬(3年)、高野結羽(2年)と繋ぎ9回を戦い抜いた。今大会から導入されたクーリングタイムについて指揮官は「熱中症対策の時間で、少し休憩時間を長くするよって捉え方だけで良いと思う。クーリングって言葉に騙されちゃダメ。やっぱり一気に涼んじゃうんで」と、持論を口にした。
選手はベンチ裏で体温を下げ、一気に40度を超える灼熱のグラウンドでプレーすることになる。「熱中症対策の時間で、少し休憩時間を長くするよって捉え方だけで良いと思う。暑さに対する選手らの抵抗感が変に助長されるのが怖かったですね」と難しさを語っていた。
今大会は5回終了時、10分間のクーリングタイムで選手は水分補給や送風機などで体温を調整できる。土浦日大(茨城)と上田西(長野)による開幕戦では、3選手が足を攣り途中交代していた。
(Full-Count編集部)