英明、2投手が4度ずつ登板も惜敗 香川監督「策に走った」エースは号泣「完敗」

智弁学園(左)戦に挑んだ英明(右)【写真:共同通信社】
智弁学園(左)戦に挑んだ英明(右)【写真:共同通信社】

エース・下村、左腕・寿賀の2投手が4度ずつマウンドに上がる

 第105回全国高校野球選手権記念大会は7日、大会2日目の第3試合で英明(香川)が智弁学園(奈良)に延長10回タイブレークの末に6-7で敗れた。12年ぶりの夏白星を逃した香川純平監督は「プラン通りだったが、策に走ってしまった」と、継投策を悔やんだ。

 エース・下村健太郎投手(3年)、左腕・寿賀弘都投手(3年)の2投手が1試合で4回ずつマウンドに上がる怒涛の継投策も勝利に結びつかなかった。1点リードの9回は下村が作った1死満塁のピンチを寿賀が1失点で凌ぎ同点止まり。再三の好救援で延長タイブレークに繋げた。だが、延長10回の攻撃で無得点に終わると、最後はサヨナラスクイズを浴び力尽きた。

 試合後、香川監督は下村、寿賀が代わる代わる登板する継投策については「プラン通りというか。打者を見て、うちの投手との相性とかも考えて起用したが、そこもちょっと策に走ってしまったかなと。僕自身、反省が多いです」と語った。

 4回のピンチで好救援をみせていた寿賀をその後も起用しなかったことを問われると「下位(打線)に四球があったので、そこの安心感は下村の方があるかなと思っていった。それも策に走った僕が悪い」と、最後まで自らを責めていた。

 下村は香川大会で全5試合に登板し33回2/3、7失点、防御率1.34と安定感を誇っていた。12年ぶりの白星まであと一歩だったが、智弁打線を抑えることができず試合後は号泣。「序盤で打たれ、厳しくいこうと思っていた。コースを狙いすぎて四球を出してしまった。本来の投球ができず、完敗でした」と語った。

(Full-Count編集部)

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