大谷翔平は3冠王を「獲得できないだろう」 冷静分析の米識者…“理由”はエ軍にあり
エンゼルスの失速で、大谷は「陸の孤島にいるみたい」
エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)の試合を終えて、40本塁打はリーグ独走の1位、打率.305が4位、83打点は3位と打撃3部門でいずれも上位に入っている。MLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」では3冠王の可能性について特集。登壇した有識者たちの中では、獲得を予想する者もいれば“否定派”もいるなど意見が分かれていた。
獲得は難しいと見たのが、司会のハロルド・レイノルズ氏だ。「(オオタニは)3冠王は獲得できないだろう。本塁打と打点は間違いなくトップになると思うけど、打率は無理だろう」と指摘した。対して、元ロッキーズGMのダン・オドード氏は「ピッチングをしなければ、3冠王を獲得すると思う。8月、9月になったら疲労が影響しないはずがない」と打者に“専念”すれば偉業達成の可能性があるとした。
しかし、オドート氏は「マイク・トラウトが打線にいなければ、勝負してくれるはずがない」と、現在のエンゼルスのチーム状況を説明。好機で打席に向かえば申告敬遠される可能性が高い大谷だけに、打率の上昇は難しくなってくる。
オドート氏は「ボー・ビシェット(ブルージェイズ)は、打線のサポートが充実している。(レイズの)ディアスも(勝負をしてくれる)1番を打っていて、(ビシェット同様)打線のサポートも充実している」と指摘。比べて大谷は「陸の孤島にいるみたいだ。ヒットを打つチャンスが少なければ、肉体的にも、精神的にも大変だ。それに加えて、投手としてもプレーしている」とタイトル獲得の条件が揃っていないことも指摘した。
チーム状況によって稼げる数字もあるとし、「打点は偽りの数字だ。なぜなら、チーム状況を反映した指標だからだ。打点をたくさん挙げるには、常に(チームメートが)出塁していないといけない」とオドート氏。今オフにFAとなる大谷には「彼は、生活に混乱を招くようなチームとは契約しないだろう。最高の選手は、シンプルなルーティンを維持したいと思うだろう」と予想した。
(Full-Count編集部)