沖縄尚学・東恩納は「どんな場面も変わらない」 投げ合った創成館エースが脱帽した凄さ

沖縄尚学・東恩納蒼【写真:小林靖】
沖縄尚学・東恩納蒼【写真:小林靖】

父は福盛和男氏…創成館のエース・福盛大和は7回を5安打1失点

 第105回全国高等学校野球選手権大会は16日、大会10日目を行い、第1試合では創成館(長崎)が1-5で沖縄尚学(沖縄)に敗れた。楽天やレンジャーズなどで活躍した福盛和男氏を父に持つ創成館の右腕・大和投手(3年)は7回を5安打1失点。涙はなく「実力以上のピッチングができて、幸せ者だと思います」と白い歯をのぞかせた。

 父の現役時代を彷彿とさせる堂々の81球だった。序盤からピンチを背負うも父から前夜に言われた「打線を線で考えるのではなく、点で考えて一人一人に集中して」という助言を生かし、福盛は丁寧な投球でスコアボードに0を並べた。だが、0-0で迎えた7回2死から知花慎之助外野手に左中間適時二塁打を浴び、この回でマウンドを降りた。

 涙は一切なく、終始清々しい笑顔をみせた福盛。8回に失点されるまで県大会から48回無失点を続けた好投手の沖縄尚学・東恩納蒼投手と中盤まで譲らぬ投げ合いを展開したことに「東恩納くんはどんな場面も、クーリングタイムの後でも調子が変わらないですし、ギアの上げ方も自分より一回り上だった」と振り返る。そして「自分もああいうピッチャーになりたいなと思います」と2試合連続完投の相手右腕を称えた。

“元メジャーリーガーの息子”という看板にプレッシャーを感じたこともあった。白球を握り始めた頃には、母から「野球をやっている以上は父の苗字『福盛』が付いてくるので、みなさんに期待されている中で結果を残していかないといけない」とも言われた。

 父とキャッチボールの中でフォームの見直しなどを行ってきた親子二人三脚の日々を思い返し、「父のお陰で成長できたと思います」と感謝を口にした。

 次の目標は4年後のドラフト指名だ。「(どんなことも)跳ね返していくのが宿命だと思っている」と心を強く持ち、「憧れであり壁である父の背中に追い付いて、将来的には追い越せるようなピッチャーになりたい」。偉大な父を超える活躍を誓った。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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