昨夏王者・仙台育英が8強進出 継投のエースが力投…「勝てる捕手」の好リードも光る

仙台育英・須江航監督【写真:小林靖】
仙台育英・須江航監督【写真:小林靖】

2019年以来の頂点を目指した履正社を接戦で下す

 第105回全国高校野球選手権は17日、大会11日目を行い、第1試合では昨夏王者の仙台育英(宮城)が履正社(大阪)との3回戦に4-3で勝利し、ベスト8進出を決めた。

 試合は4回までに互いに3点ずつを取り合う接戦に。8回、仙台育英は先頭の3番・湯浅桜翼内野手(2年)が右翼への二塁打で出塁すると、4番・斎藤陽外野手(3年)の犠打で三進。5番・尾形樹人捕手(3年)のスクイズで勝ち越した。

 守備の乱れから一時リードを許すなどした仙台育英だが、湯田統真投手(3年)から高橋煌稀投手(3年)への継投で、4回以降は無失点に封じた。須江航監督は、「湯田が5回までゲームを作ってくれた。6回は(履正社の)先頭の増田君(壮投手、3年)が湯田に合っていなかったので迷ったが、展開的にも1人出してから(の継投)だとバタバタするので」と、思い切りの良い継投策が功を奏した。

 高橋は毎回、先頭打者を確実に打ち取り相手の反撃の芽を摘み取った。「手強い相手なので神経を使うところだが、ストライク先行という投手の原点といえるピッチングをしてくれた」と指揮官。また、リードした尾形についても「(投手の)力を引き出してくれた。勝てるキャッチャー。しっかり守れて周りを見られる」と称賛した。

 一方、大阪桐蔭を破って乗り込んできた聖地で、昨夏王者と接戦を演じた履正社の多田晃監督は、「(仙台育英は)素晴らしいチーム。4点目をなんとか取りたかったが、取るべきところで取れなかった。育英さんにも勝てるようなチームづくりを考えていきたい」と語った。

(Full-Count編集部)

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