ヤンキースは中堅の“魔術師”を放出へ 悪の帝国が再建モード…通算276HR男も自由契約
低迷のヤンキースは好守を誇るベイダーをウェーバーに、再建モードに
ヤンキースがハリソン・ベイダー外野手をウェーバーにかけたと米複数メディアが伝えた。正中堅手と期待された今季は故障が続いて83試合出場止まり。ニュージャージー州の地元メディア「NJ.com」は他球団へ放出となるベイダーへのメリットを指摘した。
64勝68敗で地区最下位と低迷するヤンキースのポストシーズン進出は絶望的。2017年にメジャーデビューし、同メディアに「中堅の魔術師」と称されるベイダーは29歳とまさに脂が乗っている。ウェーバー公示にかけられ、9月1日よりも前にプレーオフ進出を目指すチームに所属すれば、ポストシーズン進出が可能となる。
「ベイダーがポストシーズンの試合に出場できる可能性は高く、そうなればヤンキースは良い行いをしたことになる。もしウェーバーを通過すれば、ヤンキースは今季いっぱいチームに残すか、ドナルドソン同様に放出することもできる」
この日、2015年MVPで通算276本塁打を誇るジョシュ・ドナルドソン内野手を放出。「もしベイダーがチームを去ることになれば、9月には中堅手として20歳のスイッチヒッター、ジェイソン・ドミンゲスを昇格させるだろう」と球団2位の若手有望株を昇格させる可能性を指摘した。かつて「悪の帝国」と言われ、ポストシーズン常連だったヤンキースは、どこへやらである。
(Full-Count編集部)