史上最低打率の首位打者、20本台のキング誕生も 3割も希少…打低が鮮明なプロ野球

ソフトバンク・柳田悠岐、オリックス・頓宮裕真、広島・西川龍馬左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、小林靖】
ソフトバンク・柳田悠岐、オリックス・頓宮裕真、広島・西川龍馬左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、小林靖】

パの最低打率首位打者は1976年の吉岡悟で.309

 今年のプロ野球もいよいよ大詰め。各球団とも残り30試合前後となった。優勝争いと共に注目されるのが個人タイトル争いだが、今年はパ・リーグの打率、本塁打争いの数字が例年に比べて低い。(記録は30日時点)

 打率はオリックス・頓宮裕真捕手の.314がトップ。ソフトバンクの柳田悠岐外野手が.306、近藤健介外野手が.303で続く。3割1分台の首位打者誕生となれば2012年のロッテ・角中勝也外野手の.312以来、11年ぶりとなる。

 2リーグ制となった1950年以降で、最も打率の低い首位打者は1962年の広島・森永勝治で.307。パでは1976年の太平洋(現西武)・吉岡悟で.309だ。史上最低打率の首位打者が誕生する可能性も出てきている。

 また、3割打者はパが前述の3人。セはトップを走っていたDeNA・宮崎敏郎内野手が規定打席を割ったため、広島・西川龍馬外野手、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手の2人で計5人だ。2リーグ制以降、規定打席に達した3割打者の総数は1958年(セ2人、パ4人)と昨年(セ4人、パ2人)の6人が最少。3割打者が希少な存在になっていることが分かる。

 本塁打争いでは楽天・浅村栄斗内野手が22本でトップ。近藤が21本、日本ハム・万波中正外野手、ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が20本で追う展開になっている。浅村の本塁打ペースは年間27.6本。30本に届かない。

 20本台の本塁打王は、2012年の西武・中村剛也内野手の27本が最後。当時は「飛ばない」とされる統一球が使用されていた。直近5年間で3度キングに輝いた西武・山川穂高内野手が長期離脱するなど不測の実態があったとはいえ、今季のパは投高打低の傾向がより鮮明になったといえるだろう。

(Full-Count編集部)

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