大谷翔平へ「私なら出ていくよ」 元MLB戦士が同情…“解体”エ軍に「失望した」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

カージナルスなどでのプレーしたスクラッグス氏「理解できない状況だ」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは、主力6選手をウェーバー公示にかけたことが29日(日本時間30日)に米メディアに報じられた。6選手は今オフFAとなるだけにチーム総年俸を削減するのが狙いとみられるが、プレーオフを諦めたともみえる。カージナルスなどでのプレー経験があるアナリストのゼイビア・スクラッグス氏は「失望した」との声を上げた。

 MLBネットワークのラジオ番組「SiriusXM」に出演。「トレード期限で行った補強を考えると、まさかその時よりも成績が下回るとは思わなかった。これは(エンゼルスの)気の緩みであり、怠慢でもある。野球界全体という視野で見れば、エンゼルスの失速はとても失望した」と嘆く。

 大谷を残留させ、大型補強を行ったにもかかわらず、トレード期限後は日本時間31日時点で8勝18敗。さらに大谷は右肘靭帯の損傷が発覚し、マイク・トラウト外野手は負傷者リスト(IL)に逆戻りと、まさに踏んだり蹴ったりだった。

 スラッグス氏は「今度は多くの選手がウェーバーにかけられた。理解できない状況だ」とバッサリ。「最高の選手がこの状況でプレーしないといけない。私がオオタニであれば『ノー、今起こるべきことではない』と言って(球団を)出ていくよ。ポストシーズンに進出するために獲得した仲間が、突然ウェーバーで売りに出されたんだ」と同情した。

 ウェーバー公示にかけられたのは、元ソフトバンクのマット・ムーア投手、ルーカス・ジオリト投手、レイナルド・ロペス投手、ドミニク・リオン投手、ハンター・レンフロー外野手、ランダル・グリチック外野手だが、ジオリトが「「ツイッター(現X)で見た」と話すなど情報が漏洩したことに当事者たちは疑問を呈していた。

 スクラッグス氏も「どうやってリークしたんだ? これは、表沙汰にされるべきことではない。極秘情報だ」と怒り心頭の様子。「野球界にとってこれは失望させられることだ。オールインしていたチームが、直後に突然白旗を上げることは、起きるべきことではない」と厳しく指摘した。

(Full-Count編集部)

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