医師をも驚かせた“決断” 大谷翔平の打者継続、スター内野手の本音「理解できない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

米メディアが過去にトミー・ジョン手術経験のある野手の発言を紹介

 右肘内側側副靱帯の損傷により、現在は打者専念で出場を続けているエンゼルス・大谷翔平投手。故障の度合いはもちろんのこと、史上最大の契約も予想されるオフのFAへの影響も懸念されるが、トミー・ジョン手術の経験のある選手の中には、チームがプレーオフ争いから脱落した今、「なぜオオタニは手術を受けないのか」と疑問に感じている者もいるようだ。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のコディ・スタベンハーゲン記者が、1日(日本時間2日)に公開した記事の中で記した。整形外科医でブルワーズ傘下3Aナッシュビルの医長を務めるエリック・バウマン氏の言葉を借りて「打撃に関しては一般的に内側側副靱帯に負荷を与えない」ことに言及。例えば、昨オフにメスを入れたブライス・ハーパー外野手(フィリーズ)は、手術を受けてから160日後には復帰戦に出場し、現在は問題なくプレーを続けている。

 2018年に手術を受けたアキル・バドゥー外野手(タイガース)も、腕の感覚が完全に戻るのに2年近くかかったものの、打撃については問題がほとんどなかったといい、「(リハビリの)最初の4週間は恐らく最悪だけど、その後はかなり良くなるよ。回復プロセスにおいては、投手が(手術を)受けるよりかは(野手の方が)よっぽどいいと思う」とのコメントを紹介。さらに、同じく手術経験があるコーリー・シーガー内野手(レンジャーズ)の「彼(大谷)がなぜ手術を今受けないのか、理由がわからないよ。(今手術をすれば)来年の中頃には打者としてプレーできるんだからね」との発言も記している。

 とはいえ、大谷と言えば投打の両輪としてプレーする、球界でも比較対象がいない特別な存在。米メディアによると2018年オフに続く2度目の手術となれば、1回目よりもリスクは高まるとされており、「可能な限り時間をかけて、順序だてて進めようとするべき」とのバウマン氏の言葉を紹介。スタベンハーゲン記者も、「球界の他の誰かが(自身のリハビリの経験を大谷と)関連付けるのは困難なことだ」と言及している。

“唯一無二の二刀流選手”だけに、他の選手の経験には当てはまらない難しさがある大谷。果たして、背番号「17」は今後、どのように故障と向き合っていくのだろうか。

(Full-Count編集部)

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