勝利に飢える大谷翔平は「たぶん残らない」 生粋のエ軍ファンも覚悟するFAの“結末”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

3世代で50年間シーズンチケットを購入しているジェフリー・カワイさん

■ガーディアンズ 6ー3 エンゼルス(日本時間9日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、本拠地・ガーディアンズ戦に出場せず、欠場はこれで5戦連続となった。球場に来たファンからは、落胆と心配の声も聞かれた。日本ハム時代の背番号「11」のユニホームを着用して応援していたアナハイム在住のジェフリー・カワイさんは「カナシイデス」と肩を落とした。

 日本人の祖父母を持つカワイさんは、生まれたときからエンゼルスファン。自身は日本へは2回ほどしか行ったことはないが、流暢に日本語も交えて取材に応じてくれた。「両親と祖父母がシーズンチケットを買っていて、この50年ずっとシーズンチケットホルダーなんです」。この日も三塁ベンチのすぐ後ろで観戦していた。

 着用していたのは日本ハム時代の緑の特別ユニホーム。ガールフレンドが誕生日に買ってくれたものだという。「その前は買いたくても買えなかった。どこにもなくて。日本サイズはちょっとチイサイ。トテモオオキイのが必要だから」。

 エンゼルスは前日7日(同8日)の試合前にモニアックが腰の張りで急遽スタメンを回避し、レンヒーフォも左上腕二頭筋を痛め一度も打席に立たずに途中交代した。大谷も5戦連続スタメンを外れ、トラウト、ウォードらもいない打線。「だめ。マズイ(笑)。ルーキーに新しい選手に。チームは諦めたみたいだね」と悲しい表情だ。

 結果的にガーディアンズに3-6で敗れ、借金は今季ワーストタイの12になった。大谷は今オフにFAになる。「僕はエンゼルスのファンだから彼をここで見るのが大好きだけれど、彼ら(エンゼルス)はあまりよくない。彼(大谷)がワールドシリーズやプレーオフに行きたいのであれば、たぶんここでは行けないでしょう。彼に残ってほしいけど、多分彼は残らないでしょうね」。覚悟はできているようだった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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