米中継も驚いた侍の緻密な“小技戦法” 世界一呼んだ秘策は「完璧に実行された」

U-18代表・馬淵史郎監督から指示を受ける高中一樹(右)【写真:荒川祐史】
U-18代表・馬淵史郎監督から指示を受ける高中一樹(右)【写真:荒川祐史】

1点を追う4回、犠打から3連続バントで逆転に成功した

 高校日本代表「侍ジャパン」は、台湾(台北)で行われた「第31回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ」の決勝戦で台湾を破り、世界一を成し遂げた。試合をひっくり返した意表をついたスクイズには、米国の中継でも「日本は基本に忠実な野球が本当にうまい」と驚きの声が上がった。

 1点を追う4回に“スモールベースボール”が炸裂した。先頭の緒方漣内野手(横浜)が四球で出塁。犠打で1死二塁とし、丸田湊斗外野手(慶応)がセーフティバントを行った。一塁塁審の判定はアウトだったが、リクエストの結果セーフに覆り1死一、三塁。続く高中一樹内野手(聖光学院)がスクイズすると、打球は三塁前に転がり、これを三塁手が一塁に悪送球。丸田も生還し、逆転に成功した。

 WBSCが公式X(旧ツイッター)が公開した映像では、犠打から3連続バントに実況が「スクイズで全員がセーフになるのか……。イエス!! 送球が逸れて2点が入った」と興奮。解説も「日本はフィールドでプレーを成功させ続けていますね。ランナーが走った瞬間に三塁方向へバントして、スクイズが完璧に実行されました。(台湾選手は)パニックになったようです。打球が三塁の方に行った時、投手が走者を本塁で刺すチャンスが全くなくなりました」と感心していた。

(Full-Count編集部)

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