18年ぶり“アレ”もたらした10勝トリオ 「0.73」「9.25」…山本由伸超えた衝撃数値

阪神・大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】
阪神・大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨】

阪神・村上はWARやWHIPなど多くの指標でリーグトップの評価

 阪神が優勝へのマジックナンバーを「1」として14日の巨人戦(甲子園)を迎える。岡田彰布監督が復帰した今季、進撃を牽引したのは盤石の投手陣だろう。チーム防御率2.61はリーグ断トツ。ここでは先発陣を支えた“10勝トリオ”の凄さを、記録やセイバーメトリクスの指標を用いて分析する。(記録や数値は13日現在)

 昨年まで2年連続最多勝の青柳晃洋投手が序盤に躓いたものの、“新鋭”がチームの勢いを作った。大卒3年目の村上頌樹投手が今季初先発だった4月12日の巨人戦で、白星はつかなかったが、7回無安打無失点の快投。以降も快進撃を続け、今月8日の広島戦で10勝目をあげた。

 現役ドラフトでソフトバンクから加入した28歳左腕・大竹耕太郎投手は4月8日のヤクルト戦から5月27日の巨人戦にかけて7登板で6連勝。9日の広島戦で10勝に到達した。3年目の27歳左腕の伊藤将司投手は7月23日のヤクルト戦から8月20日にDeNA戦にかけて5連勝を飾るなど、やはり今月10日の広島戦で2年ぶりの10勝目をあげた。

 3日連続で誕生した10勝投手。記録やセイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを見ても3投手の働きが際立つ。防御率は村上が1.76でトップ。クオリティスタート(QS)率も89.5%でトップだ。伊藤将は防御率2.31が4位で、QS率85.0%は2位タイ。大竹は規定投球回未達ながら防御率2.14だ。

 打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価して貢献度を表す「WAR(Wins Above Replacement)」では、村上がセ投手トップの4.8をマークする。1イニングに出した走者の数を表す「WHIP」も村上がトップで0.73。パでトップのオリックス山本由伸投手の0.88を上回る。さらに守備から独立した投手の失点率を評価する「tRA」でも村上が2.20でトップに立つ。

 まだ、ある。三振を四球で割って求める「K/BB」は一般的に3.50を上回れば優秀とされるが、大竹のK/BBは9.25。規定投球回には到達していないが先発では突出した数字で、村上の8.73を上回っている。あらゆる指標でトップかそれに近い成績を残している阪神の“10勝トリオ”。18年ぶりのセ・リーグ制覇は彼らの存在なくして語れない。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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