指の異変「治らない、おかしい」 手術で完治のはずが…一気に“暗転”した苛酷な運命|球界群像 上原晃#13
元中日・上原晃氏【写真:山口真司】上原晃氏は1992年に右手人差し指の血行障害が判明…手術を受けた
まさかの故障発覚だった。元中日投手・上原晃氏の野球人生を暗転させたのは1992年、プロ5年目の夏だった。「血マメができても、回復しないので、トレーナーに相談して病院に行ったら血行障害と診断されたんです」。怪我には人一倍、注意していたつもりだった。ショックは大きかった。その後、迷いながらも最終的には手術に踏み切ったが、これには4歳年上の剛速球投手・与田剛氏(元中日、ロッテ、日本ハム、阪神)の過去が関係していた。
その年は高木守道氏の監督1年目。上原氏は開幕から調子が上がらなかった。高木監督は先発で使ってくれたが、結果が出なかった。先発は3試合だけでリリーフに逆戻り。夏場には失点シーンも目立つようになった。その上、出てきたのが“血マメ問題”だ。「夏場に血マメができることもこれまでなかったし、一向に治らないので、おかしいと思った」。そして右手人差し指の血行障害であることが判明した。
「普通なら血マメができても血が流れて、そういった傷を修復していくんですけど、血が流れないから修復していかない。治らない状態が続いていたんです」。上原氏は肩、肘に関して細心の注意を払っていたが「まさか、こういった指先がどうのこうのっていうのは考えてなかったです。僕は他の人よりも指先を走らせるピッチャーだったと思う。そのツケかなと思いましたね」。完全に治すためには手術が必要だった。
一度復帰も右手中指の血行障害が判明…2度目の手術を受けた
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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