伝説の剛腕が“二刀流”で選手育成 究極の夢は教え子の中日入り「それが一番の理想」|球界群像 上原晃#15
東海学園大投手コーチを務める、元中日の上原晃氏【写真:本人提供】上原晃氏は整体師として活躍、東海学園大で投手コーチを務める
究極の夢は古巣にいいピッチャーを送り込むこと。上原晃氏(元中日、広島、ヤクルト)は現在、整体師と東海学園大投手コーチの二足のわらじを履く。沖縄水産で学んだ栽弘義監督の野球、プロに入って注入された星野仙一監督の野球、現役最後に勉強になったヤクルト・野村克也監督の野球など、自身が得たものを大学生育成にすべて注いでいる。選手の体の手入れをしながら、的確な技術指導ができる。それは“二刀流”上原氏の強みにもなっている。
1998年オフにヤクルトを戦力外になり、現役続行を模索したがうまくいかず、引退を決意した上原氏は整体師に転身した。愛知・豊田市に本部があるカトウ整体に入った。「現役時代に加藤先生に診てもらっていました。半分冗談で『やめたらウチに来いよ』と言われていたんです。知り合いの人も『向いているんじゃないか』と言うし、とりあえず、やってみようという形から始まったんですけどね」。
勉強を重ね、整体の奥深さを感じ、上原氏はこの世界でも成長していった。現在はカトウ整体の本部に勤務しながら、名古屋市守山区にある守山営業所も任されている。「学生野球資格回復」を認定され、愛知黎明高校のコーチを経て2023年2月1日からは愛知大学野球2部リーグの東海学園大の投手コーチも務めている。「基本的には週に3回、大学生を教えています」。治療院でも野球部の選手を診ており、まさに選手の体を熟知した上での指導となっている。
「自分の怪我も全部、今につながっているのかな」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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