幻に終わった“日本ハム移籍” 決断から一転…住むはずだった北海道の「高層マンション」

フィリーズのジェフ・ホフマン【写真:Getty Images】
フィリーズのジェフ・ホフマン【写真:Getty Images】

フィリーズのホフマンは、48登板で防御率2.20と大ブレークを果たした

 家族を養うために日本行きを決断するも、メジャー昇格をつかみ取り大ブレークを果たした右腕がいる。フィリーズのジェフ・ホフマン投手は、今季48試合に登板し、4勝2敗、8ホールド1セーブ、防御率2.20とブルペンを支える好成績。スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、メジャー8年目を迎えた30歳での成功を、「彼の人生を変えた1年の集大成だ」と特集している。

 今季の開幕前はマイナー契約を転々としていた。昨年11月にレッズからDFA(事実上の戦力外)となり、2月27日(日本時間28日)にツインズとマイナー契約を結んだ。しかし、開幕前に自由契約となり、その直後にフィリーズとマイナー契約を結んでいた。そして自身の可能性を信じ、5月にマイナー契約を破棄すると、日本行きの話が舞い込んできたという。

 同記事によると、日本ハムからオファーがあり、「契約書類が手元にあって『レッツゴー』という感じだったよ」とサイン寸前だったようだ。「(日本に行くことを考えたのは)金銭的なことだった。自分はここ(メジャー)でプレーするほどの実力がないとは思わなかったけど、『家族のためにお金が必要だ』という感じだった」と、ホフマン本人も振り返っている。

 フィリーズはホフマンの去就についてどうするか迷っていたとされるが、ここで球団は賭けに出た。ホフマンが契約を破棄してから48時間以内にメジャーに上げるかどうかの決断が迫られる中、同球団のサム・ファルドGMは「簡単な決断だったとは言わないが……」とメジャー契約を提示。そして「彼は我々の期待を上回った。彼がメジャーレベルで、対戦した全打者の34%から三振を奪う投手になるとは、誰も思っていなかったからね」と大ブレークを目撃することになる。

 幻に終わった日本ハム移籍。ホフマンは「私の(住む予定だった)マンションの写真があるんだよ。かなりクレイジーだよ。今でもまだ(写真を)持っているんだ。見せてあげるよ。すごく素敵な高層マンションだ」と写真を見せてくれたという。記事では「しかし、フィリーズは彼に別の人生をオファーしたのだ」と言及し、今オフには複数年契約を勝ち取る可能性も指摘している。

(Full-Count編集部)

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